アフターコロナで再注目のマスク。注目を浴びた企業は商標取れてるの?【おすすめ記事】

26日緊急事態宣言が解除されました。待ちにまったこの瞬間ということで、街には人が戻るわけですが、クラスター感染が無きよう十分な警戒をしなければなりません。そこで重要になるのが、『マスク』

供給が足りないということで各社が生産を始めたのは記憶に新しいところです。ミズノ、シャープ、最近ではユニクロも販売を予定しているという記事を目にしました。マスク文化がこのまま世界に定着しそうな雰囲気もありますが、このビジネスを狙って新たな事業者は参入してきているのでしょうか?ちょっと気になったので、商標検索をしてみました。 

※商標が分からない方は下記をクリック!わかりやすい解説があります。

    

日本の出願をみてみよう!

日本特許庁のDB(jplatpat)で、商標名に『マスク』を含む商品を検索してみました。(2020年2月~現在)すると、2020年に国内出願人で34件の出願がありました。

ちなみに、マスクもいろんな種類があるわけですが、国からもらったようなマスクは5類です。医療機関で利用されるようなマスクは10類です。ユニクロが販売する場合はおそらく25類になる可能性があります。用途によって区分が変わるんですね。※区分の説明はリンクをクリック!

   

結果をみてみたらびっくりしました。

   

上〇育〇さんが出願しているだけでした。笑

   

出典:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

   

A~Zまで26件の出願とCORONAMASK。。何ともですね。

   

ミズノは?シャープは?

もう少し真面目に。マスクを販売してる先の企業は商標の手当をやはりしているでしょうか?

まずはミズノ。マスクという商品が存在する群(こんな制度は日本、中国、香港とか数少ないです。)を指定して検索してみました。ここではいわゆる一般的なマスク(5類:01C01)とファッション的なマスク(25類:17A04)と想定しました。

出典:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

   

さすがイチロー選手を支えたミズノ。しっかり商標登録があります。(5類は文字が欠けてますが、No.3の商標です。)安心してマスクを販売していた陰に、知財ありだったということですね。

   

続いて、シャープ。いち早く生産に動き注目を浴びた目の付け所がシャープな企業の権利状況は?

出典:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

   

やっぱりしっかり商標登録してありました。医療用マスクの分野もしっかりカバーです。(25類は文字が欠けていますが、No.1の商標です。)

   

海外の状況はどうか??

海外の状況はどうでしょうか?Global Brand Databaseで検索をしてみました。(指定商品:mask含むand5類or10類and2020年出願)すると、431件の出願がありました。

このコロナ禍でマスクの提供を始めたから!とはいきませんが、マスク販売を機に商標の見直しをして、足りない国に補強出願をしていそうな企業がありました。Watsonグループです。香港で1841年創業された企業で世界最大のヘルスケア関連およびビューティ関連を扱う小売り店です。

出典:https://www.aswatson.com/

   

出典:https://www3.wipo.int/branddb/en/#

  

“watsons”について、10類(maskに関する指定商品を含む)の出願を2005年以来していなくて、使用もしてなかったので、安全を見て出願をしたのかな?と見えました。これから継続的なビジネスをするならあってしかるべきなので、いいタイミングの出願ですね。

  

ブランド指定で一件だけ見てみました。アンダーアーマー(Under Armour)。

出典:https://www3.wipo.int/branddb/en/#

   

馴染みになってきた区分で、5類、10類、25類があるから大丈夫そうなのですが、もっと詳しくいうと、商標登録には商品やサービスまで指定(指定商品といいます。)が必要です。特にアメリカは具体的に指定しないといけない国なのですが、5類、10類を指定している権利の指定商品を確認してみたところ、”mask”に関する記載は一切ありませんでした。。マズい??

ただ、25類を見てみると、”cases for holding athletic mouth guards”とあるので、これで何とかするのかもしれないですね。量産して販売していくなら、5類や10類の出願は気になりますね。

   

最後に

コロナの出現によってビジネスも変わりますが、地味に知財の区分も変わるってのが分かりますね。良かれと思ってマスク販売したはいいけど、他者の権利踏んでましたってことになったら大変ですから、アフターコロナで考えた事業の遂行時には商標の事前チェックはしっかりと!

飲食業のwithコロナ対策についてはこちらの記事で楽しめます。

わからないことがあったら以下をクリックしてくださいね。

   

   


〈ライタープロフィール〉
寺地 裕樹(てらち ゆうき)

GMOブライツコンサルティング株式会社
営業本部 IPソリューション部

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