＜漫画で解説！＞知っておきたい商標の基礎知識！商標とは？【初心者さん歓迎】

まずは商標の基礎を理解してもらわないと、TMB45の話はできないよ。

動機はともかく、やる気があるのはいいことだね。

お～い！戻っておいで～！一ノ瀬さん、商標について何か知っていることはある？

うん！一ノ瀬さんの言う通り、商標は「取引するためのマーク」なの。

具体的には、会社のロゴ、商品やサービスのロゴが商標だよ。

その通り。

商標は自社の商品・サービスと他社の商品・サービスを区別する目印の機能を果たしているんだよ。

うん。例えば、うちの会社は電気製品のメーカーでパソコンを主力商品としているけど、競合の中川エレクトニロクスもパソコンに力を入れて売り出しているよね？

一ノ瀬さん、うちのパソコンの中川エレクトニロクスのパソコンをパッと見て区別できる？

どうして ？

そうだよね。もしそれぞれのロゴが入ってなかったら？

そう。だから商標は自社の商品・サービスと他社の商品・サービスを区別する目印なんだよ。

補足すると、商標は単なる目印ではなくて、企業の努力により消費者の「信頼」が蓄積されることによって商標にも「信頼ができる」「安心ができる」といったイメージが構築されていくんだよ。テラチック株式会社が出してる商品なら「スマート」「壊れにくい」「使いやすい」とかね。消費者にとって、商標は「信頼の証」になるんだよ。

商標は「もの言わぬセールスマン」と言われることがあるくらい、顧客吸引力があるんだから！

そんな重要な商標を守るために存在しているのが、「商標権」だよ。商標権は登録商標になるともらえる権利だよ。

うん。特許庁っていう場所に商標を出願して登録が認められれば、商標権を手に入れることが出来るよ。

商標を出願するうえでいくつかポイントがあるよ！まず、具体的に商品やサービスを指定する必要があるということ。

うん。商品やサービスは特許庁によって45個に分類されているから、この分野の権利が欲しいです！って指定する必要があるの。 例えば、うちのNewgenicだったら、パソコンを指定する必要があるよ。

ううん、100％登録が認められるわけではないよ。たとえば識別力がないと判断された商標は登録されないよ。

さっき商標は、自社の商品・サービスと他社の商品・サービスを区別する目印って伝えたよね？

自社の商品・サービスと他社の商品・サービスを区別することができない商標は、「区別(識別)」という商標の機能を果たしていないから、登録を受けることは難しいんだよ。

例えば、商品「パソコン」に対して商標を出願するとするよ。この場合、商品「パソコン」に対して「パソコン」っていう商標は登録することができないの。「パソコン」は商品の普通名称だから、識別力がないと判断されるんだよ。

識別力の有無は商標登録において重要なポイントだから覚えておいてね。

商標が無事登録がされた場合、10年間権利を持つことができるよ。10年ごとに更新することで永久的に権利を持つことが可能だよ。

ううん、日本で登録された商標は日本国内のみ有効だよ。海外で商標権を獲得したかったら、国ごとに出願をして権利を持つ必要があるよ。これも重要なポイントだね。

市場を独占が大きなメリットだよ。

うん。権利者は、登録商標を独占排他的に使用することができるんだよ。

独占性と排他性の両方を備えているってこと。指定した商品又はサービスについて専用的にその商標を使うことができるし、第三者が使うことを排除できるってことだよ。

権利の範囲について下に図を描いてみたよ。ちなみに、役務（えきむ）とはサービスのことだよ！商標法ではサービスのことを役務って言うから覚えておいてね。

上の図を見てね。例えば、うちの会社がNewgenic商標を商品「パソコン」を指定して出願する場合、区分は9類の機械器具を指定するよ。

登録が認められた場合、機械器具の範囲内で権利を得ることができるの。 機械器具の範囲で、うちの会社が独占的にNewgenicの商標を使用する権利が発生するんだよ。この権利を専用権って言うの。

もし第三者が使用をした場合、うちの会社は第三者に対して商標使用の差し止めや、損害賠償を請求することができるんだよ。

その通りだよ。

うん。例えば、飲食物の提供は機械器具とはまったく別の区分だから、一ノ瀬さんがNewgenicって商標をカフェの区分で出願することはできるよ。

もちろん、無料ではないよ。

商標取らなくてもビジネスはできるよ。でもね、商標出願して、登録するってビジネスではとっても重要なんだよ！

ふむ！商標の基本については一旦ここまでにしようか。（ちょっと疲れた…汗）商標登録がビジネスにとって重要な理由は次回に続きます！