【ドメインニュース】 SSLによるセキュリティ強化〈HTTPSファーストモード〉(2023年1月号)

WEBやドメインに関する新しい情報は日々更新されています。BRANDTODAYでは、皆様に最新のニュースや情報をお届けするためにドメインニュースを配信しています。2023年も役立つ情報をお届けできるようより一層励んでまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今月は、いまや常識といっていいほど広く普及している、SSLに関連したテーマをトピックとして取り上げています。

  

■トピック 【SSL証明書】セキュリティ強化〈HTTPSファーストモード〉

最近、「SEO対策」「ウェブサイト分析への有効活用」「ウェブサイト表示の高速化」などにも活用されるSSL証明書ですが、その本来の役割は、「暗号化通信」「実在証明」などによるセキュリティ強化にあります。
こうしたSSLの本来的な役割によって、サイトの運営者は「盗聴」「データの改ざん」「なりすまし」といったサイバー攻撃を防ぐことができるため、近年、多くのウェブサイトでSSLが利用されるようになりました。

そんな中、Google社はさらなるセキュリティ強化のために、HTTPSファーストモードを提言(※)しました。HTTPSファーストモードとは、安心してブラウザを利用するための仕組みのことです。HTTPSファーストモードはデフォルトではOFFとなっていますが、設定を有効にすることで、例えば下記のような場合には、警告画面が先に表示されるようになります。

①WEBサイトにSSL証明書が付与されていない場合
②転送先のサイトにはSSL証明書が付与されているが、リダイレクトサーバにはSSL証明書が付与されていない場合

会社のブランド(資産)を守るためにもSSL証明書の導入、及び個人としてもHTTPSファーストモードを活用しリスクを軽減していくことをお勧めします。弊社では最短1日で発行できる『GMO即時SSL』のご提供もしております。SSL証明書の発行が必要な際には、ぜひお気軽にご連絡ください。

※出典:21年7月に米 Google社より公表。
 https://blog.chromium.org/2021/07/increasing-https-adoption.html

  

■統計情報

表1は、ccTLD/gTLD/新gTLDの3つのTLD種別における全体のドメイン登録件数とその内訳を示しています。カッコ内の数字は前月との比較となりますが、gTLDの登録件数がわずかに減少したのに対し、ccTLDと新gTLDの登録件数は増加しています。

表 TLD別ドメイン登録件数

2022年12月25日時点:GMOブランドセキュリティ調べ
※1 委任済みのTLD基準

次の表2はWIPOにおける、UDRP(ドメイン名紛争統一処理方針)に基づくドメイン名事件の件数を集計したものとなります。WIPOでは一部のccTLDの紛争処理手続きのみ取り扱っていることもあり、ccTLDの事件が全体に占める割合は低くなっていますが、gTLD・ccTLD全体の件数でみると、2013年と比べておよそ3倍弱の件数にまで膨らんできており、ドメインの悪用されるケースが増加していることが窺われます。

表2 WIPOにおけるUDRPドメイン名事件の件数推移(過去10年間)

※2 新gTLDを含む。
  統計表作成:GMOブランドセキュリティ
  出典:WIPO 「WIPOドメイン名事件」https://www.wipo.int/amc/ja/domains/cases.html

このようなドメインの悪用による被害を未然に防止するためには、日々登録されるドメインをいかに早期に発見するかが重要となります。自社のドメインがどの程度狙われているのか知りたい、不正利用の目的で登録されるドメインを効率的に発見したいといったお悩みをお持ちのお客様はぜひ弊社までご相談ください。不正ドメイン発見後の対応も含めてサポートいたします。

●不正ドメインの効率的な検知・監視ツール「ドメインサーベランス」
 https://brandsecurity.gmo/domainsurveillance

●ブランド毀損リスクへの全方位的なサポート「GMOエンフォース1」
 https://brandsecurity.gmo/enforceone

■新規リリースのTLD情報

以下のTLDの一般登録が開始されます。新規取得を希望される場合や詳細のご説明が必要な場合はご相談ください。

「.giving」

一般登録開始日:2023年1月21日~
価格(税抜):10,000円 ※文字列によりプレミアム価格の場合あり
登録要件:なし
https://tld-list.com/launch-schedule

■ドメイン部 メンバー紹介

Gulina

中国ウイグル出身のGulina(グリナ)です。
カザフ人ですので、遊牧民のDNAの影響なのか、様々な物事に強く興味があり、ダンサー、エディター、プロモーターなどを経験してきました。ドメイン関係の仕事を選んだきっかけは、社会に新しい価値を提供できるということに魅力を感じたからです。中国に限らず世界に住む人々を対象に国民性を踏まえた上でお客様のドメインを保護をするなどお力になれるように頑張っていきたいと思います。


■編集後記

2023年1月号のドメインニュースはいかがでしたでしょうか?
世界経済としては2022年に引き続き景気の悪化が懸念されている状況ですが、3月にはWBCも開催されますので、2023年は明るい話題に期待したいと思います。
ところで、我が家には8歳になる猫(アメリカンカール)の『茶々』(ちゃちゃ)がいます。人間の年齢に換算すると48歳ということで私よりも年上なのですが、毎日家の中を元気に走り回っています。私も、うちの茶々を見習って、運動を習慣づけることを今年の目標にしたいと思います。

ドメインニュースは毎月15日前後に配信しますので、「こんなトピックも扱ってほしい」などありましたらぜひリクエストをお願いいたします!


■ライター

  • トピック:野津 絵理香
  • 統計情報:土田 真也
  • 新規リリースのTLD情報:日下部 美央
  • メンバー紹介:グリナ
  • 編集後記:土田 真也
  • 発行責任者:網野 圭亮


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