ドメインが乗っ取られてしまった!その後の譲渡交渉について

ドメインを使用しなくなったので更新せずそのままにしていたら、期限が切れた後しばらくしてからドメイン売買サイトで悪意の第三者に購入され、アダルトサイトやフィッシングサイトとして悪用されてしまった!というケースがあとを絶ちません。

被害者がやってはいけないこと

自分たちのドメインが不正利用されていることを知った際、被害者がやってはいけないことが2つあります。

企業名を明かした直接の譲渡交渉

焦るあまりドメイン権利者に譲渡交渉しよう!と直接連絡を取ることはしない方がよいです。さらに企業名は絶対に名乗ってはいけません。

なぜなら相手はあなたの企業が大企業であればあるほど、足元を見て譲渡金を吊り上げてくるからです。

乗っ取られたサイトに不用意に何度もアクセスする

悪意のある第三者は、Googleアナリティクスを利用してアクセス数をチェックしています。

もし、急にアクセスの流入が増えた場合、「このドメインに興味を示している人がいるな」と、あなたが譲渡交渉してくることを事前に察知してしまう可能性があるためです。

もし自社のサイトが不正利用されていることを発見したら、画面キャプチャを取り、関係者にはできるだけそのサイトにはアクセスしないように注意喚起をしましょう。

不正利用を発見したら、専門家にアドバイスを求め、譲渡交渉を依頼します。

ドメインネームが自社が保有する商標権と同一の文字列であった場合

もし商標権をすでに取得済みの場合、譲渡交渉の他にも取りうる選択肢が増えます。

法的根拠に基づいた警告

商標権や不正競争防止法など、法的根拠に基づいた警告を相手側にすることができる可能性が出てきます。

統一ドメイン名紛争処理方針に基づく仲裁(UDRP)

ドメイン名を先取りして、 商標権を持つ人に対して高額で転売しようとする行為などを、 権利者の申立に基づいて速やかに取消または移転させる紛争処理の手続きが行える可能性が出てきます。

まとめ

ドメインは年間数千円で取得または維持できますが、譲渡となった場合、数万円から場合によっては数億円の金額を要求されることもあります。

ドメインの譲渡交渉する場合は、代理交渉をしてくれるプロのエージェントに必ず依頼することをおすすめします。

弊社には、経験豊富な専門のコンサルタントと、ドメインに関する専門知識が豊富で優れた交渉能力をもつ弊社パートナーが連携し早期解決を目指すノウハウがございます。不正取得・不正使用の発見や、ドメインの奪還が初めてのお客様も、まずはお気軽にご相談ください。