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サイバー攻撃やフィッシング詐欺がますます巧妙化する中、企業のセキュリティ対策は重要性を増しています。特に、企業が採用するDMARC(なりすましメール対策設定)は、なりすましや偽装メールを防ぐための効果的な技術として注目されています。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)を導入するためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の適切な設定が欠かせません💡
第20回の今回は、その他金融業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!
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📣DMARC設定の概要🔐
DMARC(なりすましメール対策設定)は、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。
DMARC(なりすましメール対策設定)の仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
[Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。]
GMOブランドセキュリティのVMCサービス紹介ページは、こちらのリンクをご参照ください。
なりすまし対策↗
📣各企業のDMARC設定状況💰
さて、その他金融業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍


その他金融業界におけるDMARC設定状況は、企業ごとに顕著なばらつきがあります。例えば、NECキャピタルソリューション、ジャックス、アイフルは「reject」ポリシーを設定し、フィッシング詐欺防止への意識の高さがうかがえます。また、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン、アコム、オリエントコーポレーションは「quarantine」ポリシーを設定し、不正メールを隔離する対策をとっています。
さらに、上記7社のうち、NECキャピタルソリューションを除く6社はBIMI(企業ロゴ付きメール)も適用しており、受信者に送信元ドメインの正当性を視覚的に示すことで、フィッシングメール対策を一層強化している点も注目されます。
こうした積極的な取り組みの背景には、クレジットカード情報の不正利用防止を目的とした総務省、警察庁、経済産業省によるDMARC導入推進の影響もあると考えられます。
その一方で、「none」や「DMARC”なし”」の企業が全体の約65%を占めており、これらの企業ではなりすましやフィッシング詐欺の完全なブロックには至っていない状況です。
顧客の信頼を損なわないため、より積極的なセキュリティ対策の導入が期待されます。
📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈
DMARC(なりすましメール対策設定)を導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI(企業ロゴ付きメール) と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈
さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARC(なりすましメール対策設定)のレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)
DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、BIMI(企業ロゴ付きメール)の設定も承っております 🛡️🔐
次回は、「陸運業界🚚」についての調査結果をご報告します💡
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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%82%E5%A0%B4?sort_key=market-cap>
【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社
【調査時期】
2024年10月25日~10月30日、2025年3月10日~3月21日
【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。
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【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.19 食料品業界編)
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.21 陸運業界編)