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あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。BRANDTODAY byGMOではメールマガジンを含めて、様々な記事を発信してきましたが、2024年に最も読まれた記事は何かをまとめてみました。
SSLサーバ証明書のメール認証が廃止となる等、2025年は何かと変化がある年になりそうです。シリーズでは企業ブランドを守るためのドメイン名の選び方について本記事でご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。
皆さまにとってお役に立てる情報を提供できるように努めてまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いします。
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📣トピック①|2024年度人気記事ランキングTOP5
気になる1位は?
当メディア(BRANDTODAY byGMO)で配信した2024年度の人気記事ランキングTOP5は、ドメインやセキュリティ分野で注目を集めたトピックが中心です。1位は「HTTPSファーストモード」。無料ドメインの課題やブランド保護手法など、実践的で価値ある内容が揃っています。ぜひご覧ください!
HTTPSファーストモードのデフォルト化はすでに始まっています!準備はできていますか? 記事概要:Google Chromeの「HTTPSファーストモード」デフォルト化が進行中。全ウェブサイトのHTTPS化は、信頼性向上やSEO対策に必須。未対応サイトは早急に対応が必要。 |
【ドメインニュース】【FREENOM社】のレジストリ機能が停止!?Gmail認証基準変更(2024年1月号) 記事概要:FREENOM社のレジストリ機能が停止し、無料ドメインの更新に支障が生じている。また、2024年2月以降、Gmailの認証基準が変更され、SPFやDKIMの設定が必須となる。 |
ドメインネームのブロッキングサービス”GlobalBlock”の最新情報! 記事概要:ブランド保護を強化するGlobalBlockは、これまでにない規模で多数のTLD(トップレベルドメイン)を一括でブロックする新たなサービスである。2024年1月31日より事前申請が開始された。 |
4位 【6月26日開催】ウェブブランドセキュリティの最新注目テーマ10選!無料セミナー 記事概要:新興マーケットプレイスの脅威やなりすまし対策、SSL更新の自動化など、ウェブブランドセキュリティに関する最新トレンドと対策が解説された。 |
5位 SSLサーバ証明書の有効期間短縮の背景とは?自動発行が有効な理由 記事概要:SSLサーバ証明書の有効期間が397日から90日に短縮される動きがある。更新頻度の増加に対応するため、自動発行・更新システムの導入が推奨されている。 |
📣トピック②|【SSLサーバ証明書】審査方法一部廃止のお知らせ
SSLサーバ証明書の審査方法に関する重要な変更が決定しました。その中でも「WHOISを基にしたメール認証」の廃止が2025年に予定されています。
以下に変更の背景、スケジュール、および今後の対応方法についてご案内します。
1. 審査方法の変更概要
SSLサーバ証明書の発行時に行われる「ドメイン認証」の一環として、現在広く利用されている「WHOISを基にしたメール認証」が、2025年1月15日以降すべての認証局(CA)で廃止されます。WHOIS情報を利用した認証方法に代わり、より安全性の高い新しい認証方法への移行が求められることになります。
2. WHOISをもとにしたメール認証の廃止理由と今後のスケジュール
廃止理由
WHOISメール認証は利便性が高い一方で、以下のような問題が指摘されています。
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- 期限切れとなったWHOISサーバを通じて提供される情報に依存するプロセスでは、脆弱性が存在する。
- gTLDやccTLDのレジストリが正確または最新のWHOISサーバレコードを保持していない場合が多い。
- 個人情報保護の観点からWHOIS情報の公開範囲が縮小しており、信頼性が低下している。
- セキュリティ上の不備により、不正利用のリスクが指摘されている。
CA/Browser Forumでは、より安全で確実な認証手続きへの移行を推奨しており、この背景から廃止が決定しました。
今後のスケジュール
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- 2025年1月14日(火)以降
WHOIS情報を利用した一部メール認証の停止- WHOIS情報を利用したメール認証のうち、WHOIS情報を審査担当が目視で確認して認証する方法が利用不可となります。
- 2025年7月14日(月)以降
WHOIS情報を利用した全てのメール認証の停止- メール認証を用いて認証対応していたドメインはすべて再認証が必要となります。
- メール認証を用いて認証対応していたドメインはすべて再認証が必要となります。
- 2025年1月14日(火)以降
3. 廃止後に利用できる認証方法
WHOISメール認証の廃止後は、以下の認証方法が代替手段となります。
当社では、独自の承認代行サービスをご用意しております。詳細については直接お問い合わせください。
【メール認証】
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- 特定の管理者メールアドレスによる認証(例: admin@、webmaster@など)
- DNS TXTレコードに新たに登録したメールアドレスによる認証
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【DNS認証】
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- DNS TXTレコードに指定の認証文字列を追加する方法
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【ページ認証】
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- 指定された審査コード(METAタグ)をウェブページに挿入する方法
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すでに発行された証明書については有効期限まで影響を受けませんが、更新時には新しい認証方法が必要になります。
WHOISメール認証の廃止は、ドメイン認証の安全性向上を目指す重要な変更です。お客様には影響が生じる場合がありますが、代替手段を活用することで適切に対応できます。
なお、上記のスケジュールや今後の対応方法は当社の仕様のため、詳細はご利用の認証局にお問い合わせください。
|参考|
SSLサーバ証明書、ドメイン認証方法の一部停止のお知らせ
※WHOISプロトコルに依拠しているかは、GMOグローバルサイン社側のシステムの切り分けとなり、当社では確認判断をいたしかねますことをご了承下さい。
|引用|
グローバルサインカレッジ編集部.“WHOIS情報を用いたドメイン認証方法における新たな要件変更とその影響”.GMOグローバルサインカレッジ.2024-12-05,https://college.globalsign.com/blog/whois_br_241205/,(参照 2025-01-07).
CA/Browser Forum.“Ballot SC-80v3: Sunset the Use of WHOIS to Identify Domain Contacts and Relying DCV Methods”.CA/Browser Forum.2024-11-14,https://cabforum.org/2024/11/14/ballot-sc-80v3-sunset-the-use-of-whois-to-identify-domain-contacts-and-relying-dcv-methods/,(参照 2025-01-08).
📣シリーズ|【ビジネス成功の極意:効果的なドメイン名の選び方!ブランドを守るための選ぶポイント】
ドメイン名は、単なるインターネット上の住所ではなく、企業ブランドの戦略そのものです。適切なTLDと印象的なドメイン名を選ぶことで、顧客の信頼を獲得し、ブランド価値を最大化できます。
ブランド構築におけるドメイン名の重要性
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- 企業の第一印象を決定付ける
ドメイン名は、顧客が最初に目にする企業のデジタル資産です。簡潔でわかりやすいドメイン名を選ぶことで、顧客に対して信頼性のあるイメージを与えることができます。 - 検索エンジンでの露出向上
適切なTLDやキーワードを含むドメイン名は、検索エンジン最適化(SEO)にも寄与します。特に、地域性を重視したccTLDはローカル検索での上位表示をサポートします。 - ブランドメッセージの一貫性
ドメイン名は、企業の価値観やサービスを明確に伝える役割を持ちます。例えば、「.cloud」や「.shop」などの新gTLDを活用することで、業種や特性を一目で伝えることができます。
- 企業の第一印象を決定付ける
印象的なドメイン名の特徴
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- 短くて覚えやすい
ドメイン名が短ければ短いほど、顧客にとって記憶しやすくなります。また、SNSや広告での活用も容易です。 - スペルミスが少ない
簡単でわかりやすいスペルのドメイン名は、入力ミスによるアクセスロスを防ぎます。 - ブランド名や業種を含む
ブランド名や主要なキーワードをドメイン名に含めることで、顧客に対する訴求力を高めることができます。例えば、「example.cloud」や「shop.example.jp」などは、業種と関連付けて覚えやすくなります。 - ユニークな文字列
他社との差別化を図るため、独自性のあるドメイン名を選ぶことも重要です。特に、新gTLDは、個性を打ち出すのに適しています。
- 短くて覚えやすい
ブランドTLD(BrandTLD)の活用
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- ブランドTLDとは?
ブランドTLD(BrandTLD)は企業専用のカスタマイズドTLDで、「.apple」「.google」のように企業名をそのままTLDとして登録・利用するものです。これは、自社ブランドを強調し、信頼性を大きく向上させる強力なツールとなります。 - BrandTLDのメリット
- ブランドTLDとは?
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- ブランドの認知度向上
ドメイン名全体にブランド名を含むことで、顧客にブランドメッセージを明確に伝えます。 - 信頼性と安全性の向上
顧客は「公式サイト」だと直感的に理解でき、フィッシングや詐欺サイトへの懸念が軽減されます。 - カスタマイズ性
部門やプロジェクトごとに「product.apple」や「support.apple」のような独自の構成が可能です。
- ブランドの認知度向上
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TLD選びで重要なポイント
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- ターゲット市場に応じた選択
グローバル展開を目指す場合は「.com」や「.net」を、地域市場に特化する場合は「.jp」や「.cn」などの地域特有のTLDを選ぶと効果的です。 - ブランドメッセージを反映
新gTLDやccTLDを活用することで、ブランドの個性を明確に伝えることが可能です。例えば、「.cloud」や「.shop」などの選択により、業界やサービス内容を強調できます。 - ブランドTLDの導入
長期的なブランド戦略の一環として、BrandTLDを検討することで競争力をさらに強化できます。 - 法的・運用上の確認
一部のccTLDは登録時に現地名義や住所が必要な場合があり、事前の確認が必要です。運用コストも含めて検討することが重要です。
- ターゲット市場に応じた選択
ドメイン名の選定は企業ブランドの根幹をなすものであり、慎重な検討が不可欠です。短くて覚えやすい、スペルミスが少ない、ブランド名や業種を含むといった印象的な特徴を備えたドメイン名を選択することで、顧客の信頼を得られるでしょう。さらに、ブランドTLDの導入によってブランドアイデンティティを強化するのも賢明な戦略です。
当社では、ドメインの棚卸・ガイドライン作成のサポートなども行っておりますので、気になることがございましたらご連絡いただければと思います。また、「ブランドTLD」の2ndラウンドが2026年4月頃に開始されますので、この機会にご検討もしてみてはいかがでしょうか。
|引用|
IT・PC研究家.“ドメイン名がブランドを育てる!成功のための基礎知識と戦略”.IT・ネットワークハードウェア・ソフトウェア用語解説.https://it-notes.stylemap.co.jp/webservice/ドメイン名がブランドを育てる!成功のための基/#google_vignette, (2024/12/18)
BRANDTODAY編集部.“企業のブランド価値を高めるには?ブランドTLD取得のメリット”. BRANDTODAY. 2024/4/11.https://brandtoday.media/2020/11/26/1210webinar-ssl/, (2024/12/18)
Richard Adams.“ドメインを探す際にブランドが重要な理由”. Spaceship. 2024/11/1.https://www.spaceship.com/ja/blog/why-branded-domains-matter/, (2024/12/18)
📣統計情報
gTLD、ccTLD、新gTLDの3種類のTLDにおける全体のドメイン登録件数とその内訳を示しています。括弧内の数字は前月との比較を表しています。gTLDは直近3か月間減少が続いていましたが、12月にはわずかな増加が見られ、ccTLDと新gTLDは引き続き増加傾向にあります。全体(Total)では0.26%の増加(350,478,238件)となりました。
📣編集後記
「奇跡の年末年始は9連休」と言われていましたが、特に旅行をしたわけでもなく友人や親族と年始の挨拶をしただけであっという間に過ぎ去ってしまいました。2023年はクリスマス~年末にかけて家族全員胃腸炎でダウンしていて年末年始らしいことを何もできなかったので、今回はカニ鍋を2回・すき焼きを1回と美味しいものをたらふく食べて満足でした! 最近息子が大ハマりしている「パウ・パトロール」が朝から晩までずっと流れっぱなしだったので、あまり年末年始感がなかったのですが、息子がそのアニメの曲を元気に大声で歌っているのでよしとしたいと思います☺
📣ライター
トピック①:野津 絵理香,藤原 恵利
トピック②:野津 絵理香
ビジネス成功の極意:范 渝絢
統計情報:范 渝絢
編集後記:藤原 恵利
発行責任者:矢島 崇成