NFTドメインやサービスを提供するUnstoppable DomainsとPudgy Penguinsは、Web2.0とWeb3.0をシームレスに繋ぐことを目指しています。
▼NFTドメインについては、以下の記事をご覧ください。
そもそもWeb2.0とWeb3.0が何かわからなかったので調べてみました!
知っている方も一緒に復習しましょう~!
■Web2.0とWeb3.0ってなに?
Web2.0とは
私たちが現在利用しているインターネットをイメージしてください。
Google、Amazon、Apple、Metaなどの大企業がユーザーのデータをサービス提供のため収集・管理し、利用していることは既知の通りかと思います。Web2.0は、2000年代初頭に登場し、インターネットをより対話的でユーザー中心のプラットフォームに変えた概念です。
Web2.0の特徴は、ユーザーがコンテンツの消費者であるだけでなく、生産者にもなれるという点です。
例えば、ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ウィキペディアなどがこの時代を象徴するサービスです。これにより、情報の共有が爆発的に増加し、誰もが情報を発信できるようになりました。
Web3.0とは
現在利用しているインターネットからデータの所有について考えた方と技術を推し進めた世界です。
分散型アプリケーション(DApps)を通じて、ユーザーが自分自身のデータを所有・管理し、共有できるようになります。
Web2.0が中央集権的なプラットフォームに依存していたのに対し、Web3.0は個々のユーザーがデータの所有権を持ち、中央の権威に頼ることなく直接やり取りができるシステムを目指しています。
この概念において重要な役割を果たすのが「ブロックチェーン」技術です。
ブロックチェーンは、データを改ざんが難しい「ブロック」としてチェーンの形で連結して保存することで、透明性とセキュリティを高めます。ビットコインのような暗号通貨がこの技術を用いていますが、Web3.0ではそれをさらに広範囲に応用し、例えばデジタルアイデンティティの管理やセキュアな取引記録に利用されています。
■Web2.0とWeb3.0のシームレス化
冒頭でお伝えした“Web2.0とWeb3.0のシームレス化”とは、
ブロックチェーンで作られたドメイン名を、今までのインターネット(いわゆるWeb2.0)で検索したり、閲覧することができるようにすることを指しています。
Pudgy Penguinsは、「.pudgy」というNFTドメイン(Web3.0)をWeb2.0と繋ぐ試みを開始していますが、これが実現することで、特別なアプリケーションをインストールすることなく、Web3.0サイトを検索してアクセスすることができることを目指しています。これが実現すると、Web3.0サイトを多くの人が利用しやすくなります。
参考:「Value Domain Web3 byGMO コラム「Web3(Web3.0)サイト(分散型Webサイト)とは?IPFSネットワークで構築しよう」https://web3.value-domain.com/guide/column/web3site-create/ (2024-05-14 閲覧)
■Torとは
インターネット上で発信元の秘匿性が高い通信を行うことができるシステムです。
Torを使用すると、例えばメール送信をした際に「誰が誰に送ったか」を秘匿することができます。
また、Torブラウザーを用いると通常のWebサイトに加え、「.onion」ドメインのWebサイトが閲覧できるようになります。TorブラウザーはTorネットワークを経由することで匿名化を確保しており、「.onion」ドメインの閲覧はTorネットワーク経由に限定されています。
Web3.0とTorはどんな関係があるのでしょうか。
Web3.0とTorは、いずれもユーザーの自立性とプライバシーを強化することに貢献していますが、その手法は異なります。Web3.0は、データの所有権と経済的な取引の自由を中心に据え、Torは匿名性とアクセスの自由を中心に据えています。ただし、これらは相補的な関係にもあり、Torが提供する匿名性は、Web3.0の分散化されたエコシステムでの安全なコミュニケーションや取引に役立つ可能性があります。
つまり…!
Torの技術を活用することで、Web3.0のプラットフォーム上でのプライバシー保護が強化されると考えられます。
参考:
「Torブラウザーとは?どういった経緯で産み出されたのか?」
https://eset-info.canon-its.jp/malware_info/special/detail/220126.html (2024-05-14 閲覧)
■NFTドメイン(Web3.0)をWeb2.0と繋ぐ試みを開始したunstoppableとPudgy Penguinsとは?
Unstoppable Domains ,Incは、2018年にアメリカで設立されたNFTドメイン発行プロバイダーです。 NFTドメインの発行実績は200万件を超え、現在10種類のNFTドメイン(「.crypto」「.wallet」「.nft」「.bitcoin」「.x」「.coin」「.888」「.dao」「.zil」「.blockchain」)を提供しています。
Pudgy Penguins(パジーペンギン)は、2021年7月21日にローンチされた「パジーなペンギン」NFTプロジェクトです。パジーとは日本語でずんぐりむっくりという意味です。
8,888体のPudgy Penguins NFTが誕生しました。目、口、髪型、帽子、メガネ、服装などを、この世に2つとない癒し系のペンギンNFTを所有できます。
ローンチ当初はOpenSeaランキング上で、一時Mutant Ape Yacht Club(MAYC)を押さえて2位まで上り詰めた大注目プロジェクト。現在でも比較的高いフロア価格を維持しているそうです。
Pudgy Penguins(パジーペンギン)の特徴
①世界的なIPの地位を確立しようとするロードマップ
②Web3.0ゲーム界への参戦
③Pudgy Penguinsを囲むコアファン
参考:「Pudgy Penguins(パジーペンギン)とは?NFTの特徴や価格・購入方法をわかりやすく解説」https://nft-media.net/nft-production/pudgy-penguins/46595/#:~:text=Pudgy%20Penguins(2024-05-14 閲覧)
Pudgy Penguins(パジーペンギン)は、ポケモン、ハローキティー、スヌーピーなどの世界的IPブランドの仲間入りを果たすことを目標にしているそうです!今後の活動にも注目ですね!
■新gTLD第2ラウンドでの申請
Web2.0とWeb3.0のシームレス化を目指しているUnstoppable DomainsとPudgy Penguinsは、2026年4月に開始予定の新gTLDセカンドラウンドにて、NFTドメイン「.pudgy」を申請することを予定しています。
今まではWeb3.0だけに存在していたTLDがWeb2.0にも存在することとなり、どのようなインターネットの世界が広がっていくのでしょうか。ネームコリジョンの問題が発生しないかも気になりますが、いづれにしても今後も目を離すことができません。
また動きがあるときには、ニュース記事にしてお届けしていきます。
参考:「アンストッパブルドメインとずんぐりしたペンギンが次期gtldの戦略計画を発表」
https://www.accesswire.com/847491/unstoppable-domains-and-pudgy-penguins-announce-plans-to-strategize-on-the-next-gtld (2024-05-14 閲覧)
■まとめ
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