NFTドメイン(.crypto .wallet .x)?一般的なドメインとは似て非なるドメインを解説。ブランドプロテクションの確認方法も大公開。

NFTやメタバースという言葉にまだ馴染みの少ない知財担当者様も多いのではないかと思いますが、こうした仮想空間が広がる中、新しい概念が出てきています。それが、『NFTドメイン』です。

今回の記事では、NFTドメインが何か?ということから、知財担当者様に与える影響をお伝えしつつ、具体的にどのようにブランドプロテクションをしていけばいいかをご説明します。

NFTとは?

NFTドメインの説明をする前に、NFTを説明しましょう。

NFT(non-fungible token)とは、日本語訳で非代替性トークンと訳されますが、ブロックチェーン上に記録されるユニークで代替不可能なデータ単位です。画像・動画・音声、およびその他の種類のデジタルファイルなどをユニークなアイテムとして関連づけをします。具体的にご紹介します。

出典:OpenSea

上記は、ソフトバンク携帯で1997年に使われていた顔文字ですが、このデジタルデータは、最大手NFTマーケットプレイス”OpenSea”で販売がされています。こちらのデジタルデータという財産の存在を表すアドレスが、”0x49…b5e”というContractTokenになります。つまり所有権です。

NFTドメインとは?

では、NFTドメインとはどういったものなのでしょうか?

NFTの所有権は、デジタルデータ(例:0x49…b5e)で表現がされ、識別性が非常に低く、取り扱いに不便な面があります。そこで出てきた新しい概念が、NFTドメインです。

上記の例でいえば、先ほどの顔文字の所有権は、最終的に”kuri.crypto”で表されることになります。こうすることで、人が識別しやすNFT資産となり、融通もしやすくなるというメリットが生まれます。

.comや.jpと何が違うの?

.comや.jpドメインは、国際機関であるICANNによって管理がされ、メールやウェブ利用を簡単にすることができます。

一方で、NFTドメインは、ICANNによる管理がされているわけではなく、ブロックチェーン技術の基に分散管理がされています(Web3.0)。NFTドメインを取得したから.comや.jpのように簡単に誰しもがアクセスできるようなウェブの構築やメール利用をすることはできません。

また、一般的なドメインは、ICANNから許諾を得ることで、gTLD(.comなど)、ccTLD(.jpなど)、新gTLD(.eco、.bankなど)が運用可能です。

一方で、NFTドメインはそういった許諾は不要です。ブロックチェーン技術を用いて無制限に一般的なドメインでいうところのTLD(Top Level Domain 例:.jp)を生み出すことが可能です。

例えば、.crypto .wallet .coin .x .888 .zil .bitcoin .nft .dao などがあります。

代表的なNFTドメイン登録サイト ”Unstoppable Domains”

Unstoppable Domainsは、世界で一番有名なNFTドメイン登録サイトです。次のようなNFTドメインを取得することが可能です。

出典:Unstoppable Domains

https://unstoppabledomains.com にアクセスをいただくと、NFTドメインの取得可否が簡単にわかるサーチボックスがでてきますので、是非検索をしてみてください。

出典:Unstoppable Domains

NFTドメインは誰が取れるのか?プロテクション方法は?

NFTドメインは誰もが取得可能です。筆者が知っている限り、登録要件を見たことはありません。したがって、基本的には早いもの勝ちです。

こう聞くと頭の良い知財担当者様は「ピン!」と来るかもしれませんが、残念ながら有名なブランドのドメインは、既に第三者による取得が始まっています。

出典:OpenSea

ただ、慌てる必要はありません。先述をしたUnstoppable Domainsなどでは、世界中の有名なブランドや有名人などの名称と完全に一致したNFTドメインについては、プロテクションをかけており取得ができないようになっていることも多いです。

確認方法は次の通りです。是非貴社ブランドが保護されているかを確認しましょう!

出典:Unstoppable Domains

貴社のブランドはプロテクションがされていましたでしょうか?

万が一されていなかったという場合には、GMOブライツコンサルティングにて、Unstoppable Domainsへのプロテクション申請が可能でありますので、お問い合わせをいただければと思います。

さいごに

これまで、NFTドメインと代表的なサイトでのプロテクション方法について解説をしてきました。新しい概念であるため、まだぼやっとしているところもあるかもしれませんが、大まかにでも概念をつかんでいただけたら幸いです。

GMOインターネットグループでは、NFTマーケットプレイス”Adam by GMO”の運営や暗号通貨取引所”GMOコイン”の運営を行っておりますので、ドメイン業界で一番NFTについて精通をしております。

ご不明な点があれば、いつでもお問い合わせをいただければと思います。


寺地 裕樹(Yuki_Terachi)/ GMOブライツコンサルティング株式会社 営業本部 本部長 / 国内最大手情報セキュリティ企業にてSEとして従事後、GMOブライツコンサルティングに参加。法律とITとブランドのバックグランドを活かし、お客様のブランドセキュリティ向上に努めています。/ 保有資格:行政書士、知財検定2級、ITパスポート