盛り上がりを見せるChatGPT。関連ドメインはどれだけ取られているのでしょうか?調べてみました。

ChatGPTが空前の人気です。トレンドのキーワードが出てくると、ドメインオタクの筆者としては、関連ドメインがどれくらい取得されているのか、ついつい調べたくなります。

ツールを使って確認してみました。結果を見ると、サービスがリリースされた2022年11月を過ぎてから急激に登録数が伸びていることが分かります。是非ご覧ください。

ホスト名:openai

ChatGPTを提供するOpenAIが実際に利用をしているホスト名である ”openai”での結果です。

【openai完全一致/登録件数:398件】
【openaiを含む/登録件数:6,075件】

ホスト名:chatgpt

”ChatGPT”の結果です。OpenAIはこのホスト名を利用していないため、誰が利用しているのか??

【chatgpt完全一致/登録件数:634件】
【chatgptを含む/登録件数:10,606件】

OpenAIが取得・利用しているわけではなさそう…

試しにホスト名:ChatGPTのドメインを見てみましたが、実際8割近くはドメインパーキングといったところですが、以下のようなOpenAIの提供するChatGPTを模したサービスを提供しているケースも見受けます。

参照:chatgpt.com
参照:chatgpt.bh
参照:chatgpt.cat

もし上記サイトがOpenAIと全く関係ないということであれば、米国マドプロにて”ChatGPT”という商標を出願していますので、無事に登録査定を受けた折には、サイトテイクダウンもありうるかもしれません。

さいごに

注目が集まってくると、それにフリーライドをする者や悪用をするような者との競争を避けることはできません。そのほとんどは、即ブランドを深刻なリスクに直面させるものではありませんが、もし事業の足場となるドメインを取れていなければ、本家が偽物のように扱われてしまう可能性もあります。

したがって、肝いりのサービスをリリースする際には、確実に事前にドメインを押さえておくことがやはり得策です。

最後に、chatGPTに「chatGPT.comのことを教えてください?」と聞いてみました。

参照:https://chat.openai.com/chat

回答からは信用してよいサイトなのかは判断がつきませんでした。。

ドメインのWhoisもブロックされており、SSLもドメイン認証ですので、チャットボットとして利用していいのか個人的には少し不安です。最近ではアプリ版がリリースされているといった偽情報もありますので、そういった情報には十分に注意をして、AIを楽しんでいければいいですね。


寺地 裕樹(Yuki_Terachi)/ GMOブランドセキュリティ株式会社 マーケティング&サービスストラテジ本部 本部長 / 国内最大手情報セキュリティ企業にてSEとして従事後、GMOブランドセキュリティに参加(旧社名:GMOブライツコンサルティング)。法律とITとブランドのバックグランドを活かし、お客様のブランドセキュリティ意識向上に努めています。/ 保有資格:情報セキュリティマネジメント、行政書士、知財検定2級