越境ECも海外進出の手始めに当たり前の手段になってきましたね。売上が上がることはうれしいことですが、有名になってくるとそれなりに対応をしなければいけないことも増えてきます。
だいたいこんな感じでしょうか。
ECサイト立ち上げ ⇒ 販促活動 ⇒ ブランド浸透／売上増加 ⇒ 二番煎じ品登場 ⇒ 偽物登場 ⇒ 退治 ⇒ 監視 ⇒ また退治
立ち上げや販促活動をするサポートは色んなサービス会社がしてくれるので、BRANDTODAYでは、”偽物登場 ⇒ 退治”に少しフォーカスを当てて皆様をサポートしてみます。売上が下がる行為も困りものですので。
さてさて、今回はどのサイトにしようかと考えましたが、最近国としても盛り上がっているベトナムから一つご紹介です。
Sendo.vn（センドー）
※ベトナムにも仙道（スラムダンク）がいたんですね。。
Sendo.vnとは？
2012年9月から運営が開始されたECサイトです。FPTコーポレーションという企業が運営をしていますが、Nikkei Asian Reviewのアジアにおける信頼性や価値の高い企業ランキングのトップ300に選出されています。ベトナムの企業が5社選出されている中の1社ですので、信頼性の高いオーナーが運営をしていることが分かります。実に月間2,408万人もの方がアクセスをしているようです。
C2Cが”Sendo”であり、B2Cが”Senmall”という役割分担になっています。Sendoで検索をすると、Senmallの結果が表示されますので、タオバオとtmallの関係と似ていると感じます。
どんなものを扱っているかというと、カテゴリからは、ファッション関連（アクセサリ含む）、電化製品、おもちゃ、ビューティ関連を主に扱っています。
日本の製品はどんなものがあるのでしょうか？少し見てみましょう。
sonyで検索！ 38,568件もでてきます。
自動車のシガーソケットに装着して利用する充電器ですね。日本ではあまりみかけませんが、色んな電機系ブランドで販売がされています。日本円にして1,700円ほどです。
ショップの情報もSenmallであると詳細がでてきます。
偽物退治はどうすればいいのか？
Sendoには、日本のECサイトのように削除プログラムがしっかりとあるわけではありません。どんな権利に基づいて、どんなシチュエーションだと削除ができるかは少し書かれています。
簡単に言ってしまえば次の通りです。
・ 削除根拠となる権利：商標権侵害 or 著作権侵害
・ 削除となるシチュエーション：
－ ブランド権者の許可なく、登録商標を使用して製造された商品を販売している
－ 製造者、産地、住所などの偽装をして製造された商品を販売している
ただ、連絡先が上記ページにはないという面白いサイトです。。
でも大丈夫です。少し手間はかかりますが、下記の手順で削除ができます。
問い合わせをまずしましょう。英語でも対応が可能です。[SUPPORT TYPE]は、”Complain”を選択してください。
その後、サイトからリアクションが来ると思いますので、そちらを基に下記書類を用意していきます。
・ 侵害根拠と侵害リンクを記載した偽物リンク削除の申立書 ※フリーフォーマット
・ ベトナム特許庁における商標登録証明書
・ 登記簿 ※英訳付
・ 商標権者の申請でない場合は、委任状
申し立てから数日で、Sendoが偽物と判断すれば、リンクは削除されます。
自分のブランドを調べてみよう！
検索は簡単です。青色で囲ったボックスに貴社ブランド名もしくは、商品名を入れるだけ。
ベトナムで3番目に大きなECサイトですので、是非自社ブランド商品がどのような出品状態かを見てみましょう。
健全 or Not健全 ？？ 楽しみですね～
削除について、やっぱり面倒くさい、英語が少し苦手などありましたら、弊社までお問い合わせいただければ、対応は可能です。
次回はどんなサイトにしましょうかね。またレポートをしたいと思います。
〈ライタープロフィール〉
寺地 裕樹（てらち ゆうき）
GMOブライツコンサルティング株式会社
営業本部 IPソリューション部
consul@brights.jp
2008年に入社後営業部の主力メンバーとして、営業数字を牽引。2012年には、当時最年少で営業部部長に就く。現在は、商標・ドメインネームに関するコンサルティングを主に行うIPS部、営業部、営業管理部を率いる営業本部副本部長として従事。趣味は、家族と週末農家、インラインスケートなど。
