Fast Track IDN ccTLDの開始

suntaikim_03第36回ソウルICANNミーティング(10月25日から10月30日)を元に、IDN ccTLD Fast Track Processが2009年11月16日に開始されることを発表した。新TLDの開始が続いて延期されている現在、今回の発表は新TLDの開始を促進すると予想されている。IDN ccTLD(我が国の多国文字国別ドメイン名)は、ASCII文字(ラテン文字)を使用しなくてよい。ASCII文字を完全に使用しない(ドットは必要)ドメイン名が誕生するというのは、インタ-ネット業界で革新的な変化であることは間違いない。英語が得意でないため、インタ-ネットを使うのが大変だった方はまもなく日本語だけでインタ-ネットを自由にサーフィンする時代が来る。ICANN のチェアマンであるPeter Dengate Thrush氏は”今回導入する多国文字国別ドメイン名(Internationalized Domain Name)はテクニカルな部分で40年振りにインタ-ネットに当たる一番大きい変化である”とコメントした。

現在、日本インターネットドメイン名協議会が「.日本」のIDN ccTLDの申請と管理を引き受けている。その協議会に関しては以下のリンクをご覧いただきたい。

リンク Press Release

IDN ccTLD Fast Track Process申請費用は26,000USDであるが、その費用を負担するのが難しい国では、ICANNと相談することもできる。また、申請の手続きは以下の順番で行う。

    1.オンライン申請(文字評価依頼 – String Evaluation Request)
    2.完全チェック – Completeness Check
    3.言語プロセスチェック – Linguistic Process Check
    4.DNS安定チェック – DNS Stability Check
    5.TLDの委任 – TLD Delegation(IANAに申請)

新TLDと比べ審査時間が明白に表示されてないという短所があるが、11月16日から申請が始まることから予想すると、来年の第1半期からは実際の登録が始まると考えられる。一つの国で様々な言語を使う場合は複数の文字例の申請も可能だが、日本はその条件に該当しないので、「.日本」で決まるであろう。今度から日本語のみを使うドメイン名が登場するため「例:インタ-ネット.日本」、日本でのインタ-ネットユーザーの増加が予想され、個人のホームページから法人のマーケティング戦略まで、様々なインタ-ネット世界の変化が期待される。

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