ミャンマーは重要国なのか?経済規模(GDP等)を確認してみた。【ミャンマー商標法施行シリーズ】

待ちにまったミャンマーの商標法施行。10月1日のソフトオープニングを六か月経れば、いよいよ審査が始まります。そんなミャンマーへの出願を戸惑っている方もいると思い、ミャンマーがどんな国なのかを特集していこうと思います。まずはその経済規模編です。

人口とかは?

ミャンマーの人口は、5,659万人(2020年時点)います。日本の人口が1億2500万人程度ですが、約45%も人口がいるんですね。勝手な想像よりも人口がいるイメージです。

国土は、67万6,578平方キロメートルあります。これは、日本の実に1.8倍もあります。タイに隣接する国というところまでは知っていますが、これも勝手なイメージですが、こんなに大きい国だったんだ。。という感覚です。

国家最高顧問は、民主化運動でも活躍をされたアウン・サン・スー・チーさんです。

経済規模は?

経済規模は、2019年の名目GDPでいうと約68億ドルです。あまりピンとこないので、東南アジアの他の諸国と比べてみましょう。

まずは隣国での比較です。タイの名目GDPは、約543億ドルです。さすがに日本をはじめ様々な企業の工場がある国ですね。ミャンマーの10倍弱といったところです。

続いて、成長著しいベトナムはどうでしょうか?名目GDPは、約329億ドルです。ミャンマーの約5倍弱といったところです。

こうしてみていくと、ミャンマーの経済規模は大したことがなさそうな気がしますが、カンボジアと比べれば、名目GDPは26億ドルなのでミャンマーは3倍弱、ラオスと比較をすれば、名目GDPが19億ドルなのでミャンマーは4倍弱の経済規模があります。

現在のミャンマーは、民主化がされ、企業の進出がやっと進んできたというところにあります。

ミャンマーの主要な輸出貿易品目は、天然ガス、衣類、米、豆腐、鉱物です。対して輸入貿易品目は、機械類、精油、製造品、化学品、食品といったところです。

まさに資源国から生産国への転換を図っていく途上といっていいかもしれません。輸出/入貿易国として日本も上位に入り、日本企業は既に414社の進出がされています。結構多いですね。

投資価値のある国なのか?

2019年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査によると、以下の通りです。

投資環境上のメリット(日系企業150社へのアンケート、上位5項目)
1. 市場規模/成長性 76.7%
2. 人件費の安さ 54.7%
3. 従業員の雇いやすさ(一般ワーカー、一般スタッフ・事務員など) 20.0%
4. 言語・コミュニケーション上の障害の少なさ 16.3%
5. 安定した政治・社会情勢 6.7%

投資環境上のリスク(日系企業150社へのアンケート、上位5項目)
1. インフラの未整備 78.7%
2. 現地政府の不透明な政策運営(産業政策、エネルギー政策、外資規制など) 63.3%
3. 不安定な政治・社会情勢 60.7%
4. 法制度の未整備・不透明な運用 56.7%
5. 行政手続きの煩雑さ(許認可など) 44.0%

   

投資上のリスクはどんどん改善がされていくと予想され(商標法整備も1や4の一環ですね。)、10年後にはとんでもない名目GDPを稼ぎだす国に成り代わっている可能性がありそうです。

次回は、ミャンマーでは何がはやっているのかを調べてみましょう!

※出典:JETRO/外務省データ

  


ライター:営業本部 寺地 裕樹

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