BRANTECT新機能「ネーミング管理機能」追加のきっかけとなった花王株式会社様のブランド管理に学ぶ!事業部と法務部門のスムーズな連携【前編】

弊社のクラウド型知財管理システム「BRANTECT」に、ネーミング管理機能が追加されました。

今回の機能追加の背景には、花王株式会社様に、「BRANTECT」を商標管理システムとして
導入いただく中で頂いたご要望がベースになっています。

開発のヒントをいただく中で見えてきた花王株式会社様のブランド・商標管理スタイルは、
弊社から見ても理想的です。今回は、そんな花王株式会社様のブランド・商標管理について
花王株式会社 法務・コンプライアンス部門 ブランド法務部長 奥田 伊都雄様((以下:奥田様)に
お話を伺うことができました。
               【後編】はこちら

当社では商標管理チームも事業部と密に連携して、商品計画やネーミングの早い段階からスケジュールを共有し、一緒に動き出します。

「事業部が使いたい名前を問題なく使えるようにしてあげたい」「スピード感を重視したい」というマーケティングに寄り添った視点のポリシーでもあるのですが、同時に、事業部の細かな意図やスケジュールを把握しながら動けることで、商標管理チーム側でも格段に業務が進めやすくなるメリットもあります。

いつ使用されるのか分からない商標の権利化や調査を「やらされる」より、案件の見通しがつき、目的が共有できれば、業務のコントロールがしやすくなり、ストレスも減ります。

花王株式会社 法務・コンプライアンス部門 ブランド法務部長 奥田 伊都雄様 (以下:奥田様)

事前に早い段階から目的を共有し一緒に動く、これがマーケティングに大切なスピード感と、
堅実な権利化業務コントロールを両立するための「肝」ということですね。

事業部やクリエイティブと、ライセンス・リーガル部門で、お互いに苦手意識を根強く持ってしまい、
連携が難しそうな企業さんもまだまだ多いですね…。

「商標をしっかり保護してブランディング強化しましょう!」とブレずに提唱している当社としては、
花王株式会社様のこの関係性、とても理想的で、伺った際は社内でも驚嘆の声が多く上がりました。

商標を出願する側は、後工程になる都合上、共有や連携が不足するとどうしても
「振り回される」と感じたり「急な方針変更」と感じたりすることが出てきて、やがてそれが部門間の壁や溝を作ってしまうのではないでしょうか?

同じゴールを目指せることで、商標管理チームのモチベーションにも良い影響が出ている と思います。海外においても、マーケティングと商標管理が一体となって協調できるようにというポリシーは共通です。

商標管理については、本社で全て基本方針を決定していて、名義も原則全て本社名義にしているのですが、アメリカ、ドイツ、イギリスの子会社にいる商標管理チームには、基本的なガイドラインを共有したうえで出願や調査、またその調査範囲の決定など、現地の判断で動きやすいよう広く権限を委譲しています。

現地の市場に合わせて、現地のことを一番分かっているメンバーが必要な権利化をスムーズにできるようにし、スピード感を失わないように、というのが第一義。

根っこの部分の判断基準がしっかり共有されるようにし、ビジネスの成功に必要な実務を縛る制限は、できるだけ設けないという考え方がベースにあれば、事業部と法務にも、本社法務と海外の商標管理チームとの間にもそんなにひどいギャップは生じないのではないかと思います。

奥田様

同じゴールを目指す事を第一に、海外現地においても広く権限を委譲する、
これにより本社とのギャップがそもそも生じにくい環境になっているんですね。

ネーミングプロセスから管理していくという方針は、いつ頃から培われているのでしょうか?
それまで別行動だった別々の部門がスムーズに連携していくためにどんな工夫をされたのですか?

10年以上前に、マーケティングの経験もある当時の商標部長が提唱し、各事業本部長に説明
した上で、トップダウンで推進されました。

通常別行動である部門どうしが共同で管理するためには、やはり仕組み化、システム化が必要です。そこで、自社内で仕組みをつくり、システムも自前で用意しました。

今まで、メール1本で済んでいたことが、システム経由で共有用にインプットすることになりますから、もちろん当初慣れないうちは、マーケティングサイドで面倒に感じたメンバーもいたと思います。しかし、メールや口頭連絡、紙、記憶に依存するよりも共通のシステムで情報を共有管理する方が結局何倍も連携が上手くいく、スケジュール感もより密になる

そうと分かれば、より効率的な方が良くなるものですし、慣れてしまえばメールするのと同じ感覚になるものです。使い始めたらしっかりと同じ方向を向いて一体で動けました。

奥田様

仕組み化、システム化をすることで、メールや口頭連絡、紙、記憶に依存しなくなり、連携が上手くいくということですね。そして「BRANTECT」のネーミング管理機能には、その仕組みをクラウド化し、さらに効率的にしていくためのご要望が詰まっているのですね。

~ 後編へ続く ~

BRANTECTの導入にあたっては、専門のチームがデータ投入から仕様の調整、導入後の細かなご相談ご質問まできめ細かに対応し、既存のシステムからのデータ移管も安全・丁寧に行いますのでスムーズに業務改善やブランド管理の効率化ができます。

テスト導入用のデモアカウント発行も承りますので、お気軽にお問合せください