財務省知的財産侵害物品差止状況について

平成24年の税関における知的財産侵害物品の差止状況が財務省から発表されました。

輸入差止件数は6年連続で2万件を超え、前年比14.3%増の26,607件で過去最高となりました。
輸入差止点数は前年比53.5%増の1,117,592点となり、平均すると1日の輸入差し止めは70件、3,000点以上という膨大な数字になります。

この内容を仕出国(地域)別に見ると、輸入差止件数は前年比17.8%増で中国からのものが全体の94.0%を占めております。輸入差止点数も前年比75.3%増で中国からのものが全体の87.6%を占めており、いずれも侵害物品は中国からのものに集中しています。

知的財産分野別に見ると、輸入差止件数は偽ブランド品などの商標権の侵害物品が前年比15.2%増の26,304件で、全体の98.5%を占めております。輸入差止点数も、商標権の侵害物品が前年比90.6%増の1,012,538点で全体比の90.6%を占めており、いずれも侵害物品は商標権侵害のものが殆どです。

品目別で見ると、輸入差止件数は全体の約70%をアパレル商品が占めております。輸入差止点数は全体の34.9%を医薬品が占め、前年比で7.3倍の増加となりました。また、携帯電話及び付属品も2.2倍と増大しています。

輸入差止申立件数は前年比9.7%増の715件で、商業用音楽レコードに係る著作隣接権と商標権に基づくものが全体の70%強となっています。
輸出差止申立件数は、特許権に基づくもの1件、商標権に基づくもの2件の合計3件です。

現状を踏まえ、模倣品対策を行う上でまずは中国における模倣品対策を徹底して行う必要があると考えます。
模倣品の調査や摘発等の対策に関して、弊社はしっかりとした知識と行動力、信念をもったパートナーと協力し合ってサービスを提供しております。

※ 参考リンク: http://www.mof.go.jp/customs_tariff/trade/safe_society/chiteki/20130301.htm

 
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