偽ブランド品・海賊版販売ルートの現状

2010年3月4日に警察庁が「偽ブランド品・海賊版の根絶に向けて」という報告書を発表しました。この報告書によりますと、2009年の逮捕者の集計では、偽ブランド品販売者の41.5%、海賊版ソフト販売者の31.9%がネットオークションを利用していることが明らかになりました。

偽ブランド品の販売ルートの1位は、インターネットオークションで(41.5%)、次いで店舗(32.5%)、その他のインターネット利用販売(7.0%)、露天(5.0%)、フリーマーケット(3.5%)の順でした。
偽ブランド品の違法性を十分認識しているため、最近はより身元を隠しやすいネットオークションを利用した侵害が増えています。

海賊版ソフトの販売ルートの1位は、インターネットオークションで(31.9%)、次いでその他インターネット利用販売(31.9%)、店舗(18.5%)、露天(4.2%)、フリーマーケット(3.4%)の順でした。

押収偽ブランド品の製造国は、中国(81.2%)、韓国(11.7%)、日本(6.9%)の順でしたが、逮捕者の国籍は、日本(78.9%)、韓国(10.2%)、中国(7.3%)の順で多く、外国人が製造し、日本人が輸入して販売していることが浮き彫りになりました。

海賊版ソフトでは、偽ブランド品とは異なり、簡単に不正コピーが作れるという特徴から、押収コピー品は国内で複製したものが大勢を占め、逮捕者の国籍は、日本(93.3%)、韓国(4.5%)の順でほとんどが日本人であるという特徴があります。
押収された海賊版ソフトの内訳は、日本向けコンテンツが多く、ビデオ・DVDなどが73.0%、次いでキャラクター商品(20.8%)、音楽CD、テープなど(3.6%)、コンピュータソフト(2.5%)でした。

この報告書から明らかなように、現在の偽ブランド品・海賊版販売ルートはインターネットに移行していることが伺えます。したがって、知的財産権侵害の予防・対策には、インターネットの仕組みを熟知していることが欠かせなくなっています。

ブライツコンサルティングでは、無償提供しているBRANTECT のラインナップの一つであるオークションサイトの調査・評価・監視を行い、侵害品の排除・警告といった継続的なマネジメントを提供するAuction Management にて、日本のYahoo!オークション、楽天オークションなどに出品された商品の監視等を行うサービスを無償提供しております。
また、有償ではありますが、中国のショッピングサイトであるタオバオやアリババに出品された商品のウォッチングサービスも提供しております。

 
本件に関する詳しい内容につきましては、お問い合わせください。