2018年9月13日、渋谷の新たなランドマークとなる大型複合施設「渋谷ストリーム」が開業しました。再開発が進む渋谷駅周辺では2012年の渋谷ヒカリエ、2017年の渋谷キャストに続く新たな複合施設の誕生となります。当社のある渋谷セルリアンタワーからも近く、先日伺ってきましたが、オープン直後ともあり多くの人で賑わっており、近未来を感じさせられる外観にも驚かされました。
東急電鉄社の開発プロジェクトを予測
今、渋谷再開発が加速しており、それを牽引していると言っても過言ではないのが東京急行電鉄株式会社(以下東急電鉄社)による、渋谷駅周辺における大規模な開発プロジェクトです。下記、赤枠内の3つの施設は、これから施工予定であり施設のネーミングは現時点では確認できませんでしたが、同社の傾向を知ることで、今後一足早く施設のネーミング等を知ることができるかもしれません。
画像出典:http://www.tokyu.co.jp/shibuya-redevelopment/index.html
商標とドメインの取得傾向を知る
同社の商標とドメインの取得傾向をいくつか確認していきましょう。
[su_table]
施設開業日(予定日) | 施設名 | プレスリリース日 | 商標出願日 | 出願区分 | ドメイン登録日 |
2012年4月26日 | 渋谷ヒカリエ | 2011年11月28日 | 2010年1月29日(第5329377号) | 35,36,41,43 | 2010年4月1日(hikarie.jp) |
2018年9月13日 | 渋谷ストリーム | 2018年5月24日 | 2016年4月20日(登録5868808) | 35,36,41,43 | 2017年2月22日(shibuyastream.jp) |
2019年9月予定 | 渋谷スクランブルスクエア | 2017年8月1日 | 2016年11月10日(登録5966740) | 35,36,41,43 | 未登録(shibuyascramblesqare.jp/scramblesqare.jp) |
[/su_table]
上記結果から、このような傾向であることが考えられます。
東急電鉄社の傾向まとめ
1.開業の約2年前に商標出願
2.プレスリリース前に商標出願
3.商標出願後、ドメイン登録を行う
4.ドメイン名は「施設名.jp」(*施設名にshibuyaが含まれない場合もある)
5.複合施設関連の出願区分は35,36,41,43類
6.35類に”飲食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供”を含む
7.36類に”建物又は土地の情報の提供”を含む
8.41類に”技芸・スポーツ又は知識の教授”を含む
9.43類に”宿泊施設の提供”を含む
10.商標名に”渋谷”を含む
指定商品・役務の記載内容の傾向
東急電鉄社の35類の出願を複数確認しましたが、35類の商標であれば、必ず”飲食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供”という文言を含んでいるということはなく、商業施設に関する出願に関してはこのような特定の文言を記載していることが伺えます。
ドメインの取得の傾向
ドメイン名は「施設名.jp」という傾向を踏まえると、2019年開業予定の「渋谷スクランブルスクエア」のドメイン名は「shibuyascramblesqare.jp」か「scramblesqare.jp」になることが予測できますが、現時点で両者とも取得はされておらず、近く取得されることが予測できます。
商標出願の傾向
商標出願の傾向として施設名の出願の後ロゴの出願もされます。これを踏まえ、2019年開業予定の「渋谷スクランブルスクエア」のロゴを探したところ、下記赤枠内(登録5991334)のロゴが確認できました。今後、「shibuyascramblesqare.jp」か「scramblesqare.jp」のどちらかのドメインを使用し、こちらのロゴを使用したWEBサイトの構築がされることが予測できるのではないでしょうか。
画像出典:J-platpatより抜粋
いち早く施設のネーミングを知るには
同社の傾向を知ることができました。これらの傾向を踏まえ、データベースに注視して見ていくことで、今後いち早く施設のネーミングを知ることができるのではないでしょうか。
これらの傾向に似た商標は、以下確認ができます。
[su_table]
商標名 | 出願日 | 出願区分 | 指定商品に特定の文言を含むか |
SHIBUYA QWS\渋谷キューズ(登録6049852) | 2017年8月2日 | 35,36,37,41,43 | 〇:全ての区分において含む |
渋谷セントラル(登録5910226) | 2016年5月18日 | 35,36,41,43 | 〇:全ての区分において含む |
[/su_table]
現時点で、WEB上でこれらの情報は確認できませんが、渋谷再開発に関連するネーミングではないかと予測します。引き続き同社の動向をチェックし、一足早く渋谷再開発の予測をしていきたいと思います。
〈ライタープロフィール〉
中山 礼美(なかやま れいみ)
GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/メディア担当
consul@brights.jp
2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得感の高いものを探すこと。
1件のコメント
ただいまコメントは受け付けていません。