人気ファッションECサイト ZOZOTOWN編「重要文字列の現状把握」

ファッション関連ECモールの流通総額ランキングを公開しました。1位はダントツで「ZOZOTOWN」。2位の丸井とは10倍もの差をつけている結果となっています。
1位「ZOZOTOWN」、3位「SHOPLIST.com」、4位「MAGASEEK」に焦点をあて、各ファッション関連ECサイトの課題について考えるシリーズ編。第一弾はZOZOTOWN「重要文字列の現状把握」をご紹介いたします。

[su_box title=”その他シリーズ記事はこちらから”]

第二弾:SHOPLIST.com編「サイトのネーミングにおける留意点」
第三弾:MAGASEEK編「新規事業立ち上げの際に考えたいこと」

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ZOZOTOWNにとって重要な文字列とは

株式会社スタートトゥデイが運営する、アパレルのオンラインショッピングサイト、「ZOZOTOWN」。

ZOZOTOWNにとって「重要な文字列」とはなんでしょうか。

真っ先に挙げられるのはブランド名であり、ロゴとしての使用もしている”ZOZOTOWN”という文字列。それと同様に重要とされる文字列が”ZOZO”という文字列。現在、本サイトは、”zozo.jp”というドメイン名を使用したECサイトの構築をしており、ドメインネームのホストネームに当たる”ZOZO”という文字列は重要な文字列に値するのです。

日本の商標データベースでスタートトゥデイ社の出願商標を確認したところ、下記一例ですが、「ZOZO」を含んだネーミングで複数の出願商標が確認でき、「ZOZO」というネーミングのブランディングに力を入れていることが伺えます。

  • ZOZO\RESIDENCE( 登録5042316)
  • ZOZO(登録5064484)
  • ZOZO\TOWER(登録5051664)
  • ZOZO\BASE(登録5064487)
  • ZOZO\ARIGATO(登録5090213)

使用しているドメインネーム、及び出願商標から「ZOZO」という文字列の重要度の高さが裏付けられるのです。

 

重要文字列「ZOZOTOWN」と「ZOZO」の世界での注目度とは

ドメインネーム登録状況から読み解く

ホストネームに重要文字列「ZOZOTOWN」と「ZOZO」を含むドメインネーム358種のccTLD/gTLDの登録状況簡易調査の結果、”zozotown”がホストネームのドメインネームは20件、”zozo”がホストネームのドメインネームは93件確認できました。スタートトゥデイ社以外が権利者となっている、気になるドメインネームの使用状況を以下ご紹介いたします。

ホストネームに”ZOZOTOWN”を使用している「zozotown.de」。有名なナイキ社のロゴを使用したECサイトが運営されています。こちらのサイトはTOPの画像をクリックすると、中国著名な検索エンジンであるbaiduへ遷移します。WHOISを確認すると、ドイツの個人の方の権利者名が記されていました。

こちらは、ホストネームに”ZOZO”を使用しているドメインネームのサイト。「zozo.vn(左)」、「zozo.by(右)」のドメインネームを使用し、同様に他社によりECサイトが運営されています。

これらのサイトは”ZOZOTOWN”を運営するにあたり、登録状況の握把握及び今後定期的な監視が必要なサイトに該当します。また、

[su_box title=”ブランド名を含む文字列を使用するドメイン名の重要性”]

会社に関係がない第三者が企業のブランドを含むドメインネームを取得し、あたかもオフィシャルサイトのようなウェブを立ち上げる。このような事例が発生していることは珍しくはありません。

ブランド名を含むドメインの取得状況や、サイト内容の把握や監視の重要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。

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出願商標から読み解く

中国の商標データベースで「ZOZO」を含む商標を検索した結果は145件。非常に多くの出願商標が存在しています。その内、スタートトゥデイ社の出願商標は77件。下記は第三者による出願。”ZOZOTOWN”、”ZOZO”を含む文字列の第三者による出願商標が複数確認でき、中国において「ZOZOTOWN」の認知度の高さが伺えます。

商標を出願する際には、その商標を使用する商品や役務(サービス)を指定するのですが、その指定された商品や役務が属する業種も合わせて指定します。 この業種のことを「区分」といいます。国内の「ZOZO(登録5064484、登録5375430、登録4998425)」商標の区分を確認したところ、13,17,19,23,37,40類以外の1~45類の非常に幅広い区分で出願を行っています。スタートトゥデイ社は1月31日、プライベートブランド「ZOZO」の販売を開始し、今後更なるプライベートブランド製品の強化が予測できます。今後、この動きを察知した第三者による出願が進められてしまう前の早めの出願が課題となります。

[su_box title=”中国への早めの権利化の重要性”]

Webサイトの構築=世界への情報発信となります。

いざ中国でビジネスを開始しようと思った時に、時すでに遅しとならないためにも、中国においては、ビジネス展開しているか否かに関わらず、早めの段階で商標出願を検討する必要があります。

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ドメインネームと出願商標の両面から、世界中で「ZOZOTOWN」と「ZOZO」のネーミングが認知されていることが伺えました。ECサイトを運営するには、利用者からの信用が重要となります。他国での人気の把握及び適切な権利化を行っていくことが非常に重要となるのです。

弊社では、以下をはじめとする各種対応が可能ですので、弊社HPも併せてごらんくださいませ。


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