UDRP(Uniform Domain Name Dispute Resolution Policy)とは
UDRPは「Uniform Domain Name Dispute Resolution Policy」の略で、「ドメインネーム統一紛争解決処理方針」のことです。
不正な目的でドメインネームが登録・使用されている場合、該当ドメインネームを削除または権利移譲するドメインネーム奪還制度です。第三者によって自社の社名や商標・サービス名と同じ文字列のドメインネームが取得された場合、UDRPは該当ドメインの奪還手続きとして安全で有効な手段になります。
URS(Uniform Rapid Suspension)とは
URSは「Uniform Rapid Suspension」の略で、侵害サイトを迅速にシャットダウン(凍結)する制度のことです。
今まではドメイン侵害への対策としてICANNのUDRPを利用して問題を解決してきました。しかしたくさんの新gTLDがリリースされることで、第三者によって登録されるリスクも高くなりました。これによってICANNがUDRPを補完する新たな制度として導入したのがURSです。
URSは侵害サイトを迅速にシャットダウン(凍結)する制度で、ドメイン自体の権利を奪還するUDRPと区別されます。UDRPと比較して対応と解決が迅速かつ簡単になり、異議申立費用も大幅に下がります。
UDRPとURSの比較
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対応ドメイン | 所要期間 | 効力 | |
---|---|---|---|
UDRP | 全てのgTLD(新gTLD含む) 一部のccTLD |
2~3か月 | ドメインネームの権利奪還 |
URS | 新gTLD 一部のccTLD |
2~3週 | 侵害サイトの迅速な シャットダウン |
UDRPとURSの申請要件
UDRPとURSに申請するためには、以下3つの要件を全て満たさなければなりません。
- 登録者のドメインネームが申請人が権利を持っている商標(trademark of service mark)と同一、もしくは混同を引き起こすほど類似すること。
- 登録者がそのドメインネーム登録に対する権利または正当な理由を持っていないこと。
- 登録者のドメインネームが不正に登録されて使用されていること。