急増するなりすましメール、フィッシング詐欺対策として、企業ロゴ付きメール(BIMI)が注目されています。
GMOブランドセキュリティ株式会社では、「企業ロゴ付きメール(BIMI)/企業ロゴ所有証明書(VMC)」の提供を開始いたしました。
申請時には、必要書類とあわせて、「SVGロゴファイル」をご用意いただきます。
ブランドセキュリティの重要ツール!『BIMI/VMC』を簡単に解説!
SVGロゴファイルとは?
企業ロゴ付きメール(BIMI)申請には“正しいSVGロゴファイル”が不可欠!
企業ロゴ付きメール(BIMI)申請時にご提出いただく、「SVGロゴファイル」は、BIMI Groupのガイドラインに沿って作成する必要があります。
「SVGロゴファイル」は、細かな規格(SVG Tiny 1.2など)に沿って作成する必要があり、多くの企業様がお困りでした。
⚠ エラーの原因がわからない…そんな課題も
これまで、多くの企業様が以下のような問題でお困りでした。
- SVGロゴファイルって何??
- 企業ロゴ所有証明書(VMC)の審査は通ったが、企業ロゴ付きメール(BIMI)が表示できない
- どこがエラーの原因なのか、どう直せばいいのか分からない
- チェックできる適切なツールが見当たらない
そこで登場!SVGロゴチェッカー
GMOブランドセキュリティは、SVGロゴファイルが企業ロゴ付きメール(BIMI)の仕様に準拠しているかを無料で自動判定できる「SVGロゴチェッカー」の提供を開始しました!
主な特徴
- 無料で1日10回まで利用可能!
- SVGロゴファイルをアップロードするだけで即時チェック!
- PC/モバイルでのロゴ表示プレビューも確認可能!
※本ツールのチェック結果は参考情報であり、最終的な適合判断は各認証局の基準によって異なる可能性があることをご了承ください。また、本ツールにおけるプレビューは目安となる表示例であり、実際の受信環境での表示を保証するものではありません。
SVGロゴチェッカーはこちら
https://www.brandsecurity.gmo/security/service/bimi_vmc/

SVG(Scalable Vector Graphics)ロゴファイルって何?
一般的な画像ファイル(たとえば .jpg や .png)は、たくさんの色の点の集合体(ドット絵)で構成されています。しかし、これだとズームするとぼやけたり、ガタつきが見られます。
一方、SVGロゴファイルは、図形や線を数式で表現する形式の画像です。
一般的な画像(JPEGやPNG)とは異なり、拡大・縮小しても画質が劣化しないという特長があります。
そのため、受信ボックス内の表示で拡大や縮小されてもキレイに、かつ安全に表示できる形式としてSVG(特別な仕様=Tiny 1.2)が指定されています。
SVG Tiny 1.2について
W3C(World Wide Web Consortium)が策定したSVG形式の軽量バージョンです。主にモバイル機器や組み込み環境など、リソースが限られた環境でも安全かつ高速に表示できるように設計されています。
SVGロゴファイルの作成方法
SVGロゴファイルについて、イメージをつかんでいただけたでしょうか。
でも…「自分たちのロゴをSVGロゴファイルで用意しましょう!」となると、
「どこから手をつければいいの?」「特別なソフトがいるの?」「自分たちでできるのかな…?」と不安に思う方も多いはずです。
そんな方のために、企業ロゴ付きメール(BIMI)に対応できるSVGロゴファイルをしっかり準備できるよう、方法をご案内します!
BIMIガイドラインが指定するフォーマットにロゴを変換するには、Adobe Illustratorなどのソフトウェアが利用できます。
【1】ロゴファイルを開く
- Adobe Illustratorを開き、[新規ファイル] または、[コンテンツ] をクリック。ロゴファイルを参照または、[ファイル]> [開く] を使用してファイルを参照。
【2】アートボードの調整
- [プロパティ]で[アートボード編集]を選択、W=258 px H=258 pxの縦横比で、ロゴを正方形にフォーマットにする。

【3】SVGとして保存
- ベクター形式のロゴが作成できたら、[ファイル]から「.SVG」形式で保存。※「.SVGZ」形式を選択しない。
【4】SVG保存オプションを設定
- ファイルを保存して開くと、SVGオプションのプルダウンメニューが表示されます。「SVG Tiny 1.2」を選択し、[OK]をクリック。

【5】テキストエディタで調整
- Sublime Textなどでロゴのファイルサイズが32KB未満であることを確認。テキストエディタで保存した「.SVG」形式のファイルを開く。
- 下記画像のように「x=”0px” y=”0px”」および「overflow=”visible”」の項目を削除。
- タイトルを「≪title≫貴社_</title>」の形式に編集し、保存。
※Adobe Illustratorから保存した場合は、下記のようにベースプロファイルをtinyからtiny-psに変更。

【6】Tiny-PS形式に変換

- 上記手順完了後、こちらのページの「Instructions」内「1. Download the compiled executable application」より、svgConverter_v1.0 exeをダウンロードし、実行。
- 保存したファイルを選択、「Generate SVG Tiny-PS」をクリック後、保存。

【7】改行コードの確認(重要)
- 保存後、当該ファイルにCR-LF文字が含まれておらず、LF文字のみが含まれていることをご確認ください。Tiny PSをCR-LF文字からLF文字に変換する方法については、こちらをご確認ください。
デモ画面でもご確認いただけます。
https://app.storylane.io/share/hhnj6srfnibi
SVGロゴファイルの準備ができたら…
SVGロゴファイルが完成したら、実際にSVGロゴチェッカーを使ってみましょう!
それが企業ロゴ付きメール(BIMI)の仕様にしっかり準拠できているかを確認することが大切です。
「ちゃんとルール通りに作れているかな?」
「申請してエラーにならないかな?」
こうした不安を事前に解消できるのが、SVGロゴチェッカーです。
この章では、その使い方を誰でもわかる手順でご紹介します!
SVGロゴチェッカーの使い方(3ステップ)
【1】サイトへアクセス
https://brandsecurity.gmo/security/service/bimi_vmc/
【2】SVGロゴファイルをアップロード
お手持ちのSVGロゴファイルをドラッグ&ドロップまたはファイルを選択
【3】自動でチェック開始!
ファイルをアップロードすると自動的に検証が始まり、数秒で結果が出ます。
エラーがある場合は、詳細な指摘が表示されます。
対応不足している項目に関しては以下の様に表示されます。

SVGロゴに必要な「技術的チェック項目」を解説
1. BOMが含まれていないこと
BOMはファイルの最初に入る“見えない目印”のようなものですが、
入っていると一部のシステムで正しく表示されないことがあります。
→ 不要なので「含まれないように」作るのが正解です。
2. 改行コードがLFになっていること
ファイルの中で「行の区切り」を表すルール(改行コード)があります。
Windowsと他のシステムで違いがあるのですが、企業ロゴ付きメール(BIMI)では「LF(エルエフ)」という形式に統一する必要があります。
→ 特別な設定で保存すればOKです。
3. baseProfileが “tiny-ps” であること
「このSVGはTiny形式ですよ」と示す印のようなものです。
Tiny-PS(メール対応版)という仕様に準拠していることを明記します。
→ ロゴを安全に表示するための前提条件です。
4. versionが “1.2” であること
SVGにはバージョンがあります。
企業ロゴ付きメール(BIMI)では「1.2」であることが必須です。
→ 古いバージョン(1.1など)だと申請が通りません。
5. <title> 要素が存在し、空ではないこと
ファイルの中に「このロゴは何のものか」というタイトル情報を入れておく必要があります。
たとえば <title>GMO BrandSecurity ロゴ</title> のように。
→ メールに表示されたときに、視覚支援ソフトなどがこの情報を使います。
6. アスペクト比が正方形であること(viewBox)
ロゴの縦と横のサイズが同じ比率(1:1の正方形)である必要があります。
これは表示がズレないようにするためのルールです。
→ 見た目の美しさと整合性のために重要です。
7. ファイルサイズが32KB未満であること(推奨)
ファイルが大きすぎるとメールの表示が遅くなったり、エラーになったりすることがあります。
そのため、軽量なロゴにする(32KB未満)のが望ましいです。
→ 品質を保ちながら、サイズを抑える必要があります。
8. <script> 要素が含まれていないこと
SVGにはプログラム(JavaScript)を埋め込むこともできますが、
企業ロゴ付きメール(BIMI)ではセキュリティ上の理由からスクリプトはNGです。
→ 完全に「静的」なロゴだけを許可しています。
9. 外部へのリンクが含まれていないこと
SVGファイルの中で「この画像は外から取ってきてね」という記述(外部参照)があると、
表示に失敗する・危険があるなどのリスクがあります。
→ すべてのデータはSVGファイル内に完結させましょう。
10. アニメーション要素が含まれていないこと
ロゴに動き(アニメーション)をつけることもできますが、
企業ロゴ付きメール(BIMI)では動かない静止ロゴであることが求められます。
→ シンプルで安全に見せることが第一です。
SVGロゴチェッカーだけではありません!
SPF/DMARC/企業ロゴ付きメール(BIMI)の設定状況を知りたい方は「GMOなりすましZERO」
自社が企業ロゴ付きメール(BIMI)を導入できる状態か確認してみましょう!
企業ロゴ付きメール(BIMI)の導入には、SPF・DMARC・BIMIレコードが正しく設定されていることが必要です。
「自社はどうなっているんだろう?」という方は、GMOが提供する無料の確認ツール『GMOなりすましZERO』をご活用ください。ドメインを入力するだけで、SPF/DMARC/企業ロゴ付きメール(BIMI)の設定状況を簡単に確認できます。
SPF/DMARC/企業ロゴ付きメール(BIMI)設定確認はこちら
https://www.brandsecurity.gmo/security/
まとめ:SVGロゴチェッカーを活用して、BIMIをスムーズに導入!
- SVGロゴファイルの準備で止まっている方は、まずチェッカーで確認して安心を
- チェック結果に沿って、正しい形式に調整しましょう
- 企業ロゴ付きメール(BIMI)の導入にはドメイン設定も不可欠。なりすましZEROも活用!
さらに詳しく知りたい方は…
企業ロゴ付きメール(BIMI)対応ロゴの準備に不安がある方、これから導入を考えている方も、まずはSVGロゴチェッカーで気軽にチェックしてみてください!
企業ロゴ付きメール(BIMI)/企業ロゴ所有証明書(VMC)に関しての詳細、お問い合わせは下記をご確認ください。
https://brandsecurity.gmo/security/service/bimi_vmc/