【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.29 金属製品業界編)

【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.29 金属製品業界編)

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サイバー攻撃やフィッシング詐欺がますます巧妙化する中、企業のセキュリティ対策は重要性を増しています。特に、企業が採用するDMARC(なりすましメール対策設定)は、なりすましや偽装メールを防ぐための効果的な技術として注目されています。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)を導入するためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の適切な設定が欠かせません💡

第29回の今回は、金属製品業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!

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📣DMARC設定の概要🔐

DMARC(なりすましメール対策設定)は、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。

DMARC(なりすましメール対策設定)の仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。

GMOブランドセキュリティの企業ロゴ所有証明書(VMC)サービス紹介ページは、こちらのリンクをご参照ください。
なりすまし対策↗

📣各企業のDMARC設定状況🔧

さて、金属製品業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍

会社名DMARC
LIXILnone
東洋製罐グループホールディングスnone
日本発條none
三和ホールディングスnone
リンナイnone
SUMCO quarantine 
東プレDMARC”なし”
三協立山none
ジーテクトnone
エイチワンnone
会社名DMARC
文化シヤッターnone
ノーリツnone
横河ブリッジホールディングスDMARC”なし”
川田テクノロジーズnone
不二サッシnone
中央発條DMARC”なし”
ホッカンホールディングスnone
三益半導体工業DMARC”なし”
コロナnone
岡部none

金属製品業界におけるDMARC設定状況は、全体として導入が進んでいない傾向が見られました。例えば、SUMCOは「quarantine」ポリシーを設定しており、不正メールを隔離することでフィッシング詐欺防止を図っています。また、東洋製罐グループホールディングスやジーテクト、エイチワンは以前「DMARC”なし”」の状態でしたが、再調査では「none」ポリシーに変更されており、取り組みへの前進が確認されました。

しかし、「none」のままや「DMARC”なし”」の企業が約95%を占めており、なりすましメール対策が十分とは言えない状況です。

建築資材や部品などを製造する企業が多い金属製品業界では、サプライチェーンが複雑化しているため、顧客や取引先とのメールを通じた情報共有が頻繁に行われています。こうした状況を考慮すると、なりすましメールによる情報漏洩や取引トラブルを防ぐためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の適切な導入が欠かせないといえます。

📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈

DMARC(なりすましメール対策設定)を導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈

さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARC(なりすましメール対策設定)のレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)

DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、BIMI(企業ロゴ付きメール)の設定も承っております 🛡️🔐

次回は、「水産・農林業界🐟🌾」についての調査結果をご報告します💡

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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/日本市場?sort_key=revenue>

【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社迄

【調査時期】
2024年10月25日~10月30日、2025年3月10日~3月21日

【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。

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