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急増する化粧品の模倣品は、消費者の安全やブランド価値に大きな影響を及ぼしています。シャネルの「eロゴ」導入など最新対策を解説し、越境ECの台頭に伴うグローバルな模倣品対策の現状に迫ります。あわせて、ドメイン管理の不備が引き起こすリスクや更新漏れ対策についても詳しくご紹介。この記事では、模倣品対策と安心のドメイン管理について、わかりやすくポイントを解説します。
さらに今回、新サービス『BIMI(企業ロゴ付きメール)サービス』の提供も開始しました。今注目の新たなセキュリティ対策をぜひご覧ください。
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📣新サービス|『BIMI(企業ロゴ付きメール)』の提供開始!企業のメールなりすまし・フィッシング詐欺対策を強化

ついに、企業メールに“顔”を持たせる時代へ。
当社は、メール画面に企業ロゴを表示できる「BIMI(企業ロゴ付きメール)サービス」をスタートしました。“なりすましメール”対策はもちろん、メール開封率アップやブランド信頼性の強化にも効果大。GoogleやAppleメールにも対応しており、国内外で導入が加速中。証明書取得、商標登録、DMARC設定などの手続きも、すべてワンストップで支援します!
|プレスリリース|
GMOグローバルサイン、VMC認証局に新規参入、 GMOブランドセキュリティが販売を開始
📣トピック①|模倣品の中でも「化粧品」が急伸──ブランド価値と消費者の安全を守る対策とは?
【本記事の注目ポイント💡】
- 化粧品の模倣品、前年比279.4%増で急増中
- シャネルが導入した「eロゴ」とは?
- 世界で進む模倣品対策、日本企業が取るべき一手は
近年、中国発の越境ECサイト(SHEINやTEMUなど)の急成長により、模倣品の流通が世界的に深刻化しています。中でも注目すべきは、化粧品分野の模倣品の急増です。
日本の税関データによると、化粧品の輸入差止件数は前年比279.4%増と急伸しており、手軽に安く入手できることから、若年層を中心に模倣品が広がっています。

大手ブランドのシャネルも、こうした状況に対して模倣品対策を強化しています。
最近では、ビューティ製品の正規販売パートナー向けに「eロゴ」を導入。このロゴは、正規品を取り扱う販売サイトであることを示すもので、消費者が“本物”を見分けるための目印となります。
「どこで買えば安心か」を明確にすることは、オンライン購入が主流となる今、信頼構築の要とも言えます。この取り組みはすでに世界的に段階導入が進んでおり、品質保証と模倣品排除の両立を目指しています。
シャネルはその他にも、バッグやアパレル製品においてオーセンティシティープレートやシリアルスタンプを導入するなど、真正性を守るための対策を強化しています。
化粧品は健康被害のリスクもあるため、こうした「見える化された正規流通」の整備は、業界全体にとっても重要な取り組みといえるでしょう。
また、模倣品対策は、もはや一企業だけでは対応しきれないグローバル課題となっており、各国も本格的な規制に乗り出しています。
各国の対策例
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- アメリカ:800ドル以下の小口輸入に関税を課し、偽造品抑制を狙う。
- メキシコ:中国製品に追加関税。EC業者経由の流通減少を目指す。
- EU:越境ECでの販売品を強化検査、安全基準とブランド保護を両立。
- ベトナム:TEMUに対して規制違反による業務停止命令。
日本企業が取るべき3つの模倣品対策
① 現状把握・分析
出品傾向や、どこで何が出ているかを調査し、権利侵害の実態をつかむ。
② 防御(権利化と申立)
中国・東南アジアでの商標登録、Amazonやアリババなどでの権利者登録を活用。
③ 監視と排除
監視ツール導入や出品削除対応(社内対応が難しい場合は外注も視野に入れる)。
模倣品は、ブランド価値を損なうだけでなく、特に化粧品などでは消費者の安全や健康にも直接関わる重大な問題となっています。各国が規制を強化する中、日本企業においても、現状の把握、権利の整備、そして継続的な監視と対応がますます重要になってきています。
とはいえ、国やプラットフォームごとに対策の仕組みが異なる中、リソースの限られた企業にとって、実行段階で手が止まってしまうことも少なくありません。
模倣品の検知から削除対応、権利化支援まで、一連の流れをサポートする外部の専門サービスを活用することで、対応の負担を軽減しながら、リスクを最小限に抑えることも可能です。
当社でも、こうした課題に対応するためのサービスを複数ご用意しています。模倣品への対応やブランド保護に関して「何から始めればいいかわからない」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
|参考|
ブランド侵害のモニタリングサービス『AI活用で効率的・リーズナブルに』
「シャネル」が模倣品対策としてビューティ製品の正規販売パートナー向けに“eロゴ”を導入
|引用|
文・ 米国版WWD/訳・ ライター YU HIRAKAWA.“「シャネル」が模倣品対策としてビューティ製品の正規販売パートナー向けに“eロゴ”を導入”.WWDJAPAN.2025-04-03,https://www.wwdjapan.com/articles/2051050,(参照 2025-04-03)
財務省.“「令和5年における知的財産侵害物品の差止状況等について」を公表しました”.財務省.2025-03-07,https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/safe_society/chiteki/cy2024/20250307b.html,(参照 2025-04-03)
📣トピック②|ドメインの管理方法、期限切れのリスクと対策
近年、インターネットを活用した事業展開は当たり前となり、その基盤となるドメインの管理は、企業のウェブサイトやメール運用に欠かせません。
しかし、ドメイン管理が不十分だと、突然ウェブサイトが見られなくなったり、メールが届かなくなったりと、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。
そこで今回は、ドメインの管理方法と期限切れのリスクを防ぐポイントについて分かりやすくご紹介します。
1.ドメインの管理方法
ドメインは通常、1年ごとに更新が必要です。
そのため、有効期限日を把握し、期限内に適切な更新手続きを行う事が継続利用の必須条件となります。
ドメインの管理には、以下の2つの方法があります。
① 社内で管理する場合
メリット…コストがかからない
デメリット…有効期限の管理を忘れるリスクがある
ネームサーバー変更やレジストリのルール変更の対応を自社内で行う必要がある
➁ ドメイン管理会社に委託する場合
メリット…有効期限の管理や更新手続きを任せられる
ネームサーバー変更やレジストリのルール変更の対応なども管理会社が代行
デメリット…委託コストがかかる
それぞれメリット・デメリットがあるため、自社の体制やリソース状況に応じて適切な管理方法を選ぶことが重要です。
2.ドメインの期限切れのリスクとは?
ドメインの有効期限が切れると、以下のような重大な影響を受ける可能性があります。
・ WEBサイトが表示されなくなる
・ メールが届かなくなる
・ 一定期間を過ぎると、第三者に取得される可能性がある
中でも注意が必要なのは、『悪意のある第三者』に取得された場合です。
そのドメインがフィッシングサイトや詐欺サイトに悪用されてしまうと、企業の信用を大きく損なうだけでなく、取引先や顧客にも深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
3.ドメインの期限切れリスクを回避するための対策
ドメインの有効期限切れによるリスクを防ぐためには、以下の対策が有効です。
- ドメインの有効期限を定期的に確認する
- 自動更新設定を活用する
- 更新通知を受け取る連絡先情報を最新の状態に保つ
- 複数ドメインを一元管理し、更新漏れを防ぐ
- 不要なドメインを安易に放置せず、適切に処理する
これらの対策を講じることで、ドメインの期限切れによるトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
ドメインの管理が不十分だと、企業の信頼やビジネス運営に大きな影響を及ぼす可能性があります。
企業の資産ともいえるドメインを適切に管理し、安心して事業を継続できる環境を整えましょう。
|引用|
Stylemap IT Notes.“ドメイン名を守る!監視と期限切れ対策完全ガイド”.Stylemap IT Notes.https://it-notes.stylemap.co.jp/webservice/%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%90%8D%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8B%EF%BC%81%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%81%A8%E6%9C%9F%E9%99%90%E5%88%87%E3%82%8C%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%82%AC%E3%82%A4/,(参照 2025-04-03).
GMOインターネットグループ.“ドメイン管理 – ブランドセキュリティサービス”.GMOインターネットグループ.https://www.gmo.jp/security/brandsecurity/domain-management/,(参照 2025-04-03)
📣統計情報
TLD別ドメイン登録件数

gTLD、ccTLD、新gTLDの3種類のTLDにおける全体のドメイン登録件数とその内訳を示しています。括弧内の数字は前月との比較を表しています。ccTLDはわずかな減少が見られ、gTLDと新gTLDは引き続き増加傾向にあります。全体(Total)では0.20%の増加(353,140,029件)となりました。
📣TLD情報
【優先登録開始予定の新gTLD 一覧】

📣編集後記
2ヶ月に1回友人3家族で集まってコストコに行き、爆買い後友人の家でお昼を食べて仕分けするという会を定期的に開催しています。
3月末に開催した時は、ちょうど桜が満開だったので川沿いの桜の名所になっているところへ行ってみようということで、お散歩に行きました。その途中で突然、友人のお子さんから「スキップできる?」と聞かれ、急遽大人も子供も皆んなでスキップしながら進みました 笑
息子(2歳)は最近ジャンプを習得したばかりでスキップは難しいようでしたが、見よう見まねで一生懸命やっていたのにほっこりしました。私自身も何年振りかにやりましたが、子供達のおかげで賑やかで童心に帰った気持ちになりました😁
📣ライター
トピック①:安達 孝裕、野津 絵理香
トピック②:比嘉 瞳
統計情報:范 渝絢
TLD情報:藤原 恵利
編集後記:藤原 恵利
発行責任者:矢島 崇成