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サイバー攻撃やフィッシング詐欺の手口が巧妙化する現在、企業のセキュリティ対策はより重要になっています。DMARC(なりすましメール対策設定)は、特になりすましやフィッシングメールから企業を守るための効果的な手段として注目されています。また、BIMI/VMC(企業ロゴ付きメール/企業ロゴ所有証明書)を導入するためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の設定が不可欠です💡
第18回の今回は、証券・商品先物取引業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!
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📣DMARC設定の概要🔐
DMARC(なりすましメール対策設定)は、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。
DMARC(なりすましメール対策設定)の仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
[Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。]
GMOブランドセキュリティのVMCサービス紹介ページは、こちらのリンクをご参照ください。
なりすまし対策↗
📣各企業のDMARC設定状況🌐
さて、証券・商品先物取引業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍


証券・商品先物取引業界におけるDMARC設定状況には企業ごとに大きなばらつきが見られ、セキュリティ対策への取り組み方に差があることが確認されました。例えば、アストマックスは「quarantine」ポリシーを設定しており、不正メールを隔離することで、顧客の資産を守る対策を講じています。
一方で、「none」や「DMARC”なし”」の企業が全体の約95%と圧倒的多数を占めており、これらの企業はなりすましやフィッシング詐欺の完全なブロックには至っていない状況です。
業界全体として、DMARC(なりすましメール対策設定)を「reject」ポリシーに設定している企業は見られず、積極的にフィッシング対策を行っている企業は一部に留まっていることが確認されました。
📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈
DMARC(なりすましメール対策設定)を導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI(企業ロゴ付きメール) と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈
さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARC(なりすましメール対策設定)のレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)
DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、VMC(企業ロゴ所有証明書)の発行も承っております 🛡️🔐
次回は、「食料品業界🍞」についての調査結果をご報告します💡
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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%82%E5%A0%B4?sort_key=market-cap>
【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社
【調査時期】
2024年10月25日~10月30日、2025年3月10日~3月21日
【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。
<関連記事>
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.17 医薬品業界編)
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.19 食料品業界編)