企業でドメイン担当をしている人の永遠の謎。保護ドメインはどれだけ取ればいいの?答えは企業のデジタルブランドに対する考えや事業戦略の考え方にまで及ぶため、一義的な答えを導くことはできませんが、前回の金融業界に続いて、今回は化粧品/生活雑貨業界のランキングです。
本サーチはGMOブライツコンサルティングの簡易サーチツールで確認したものであり、WHOIS情報を一つ一つ確認して登録者を判断しているものではありませんのでご承知置きください。
化粧品業界
各社個別ブランドも多く抱えていますが、ハウスマークブランドを多く保有しているという印象です。資生堂はダントツの取得件数です。またドメインアクティブ率も高く、ドメイン管理意識が高いのかもしれません。
コーセー、ポーラーの2ブランドについても相当数のドメインを有しているので、インアクティブサイトへのアクセスをアクティブサイトへ転送するなどし、保有価値を高めてもいいのかもしれません。
売上規模感からすると、保有数もコーセー、ポーラとくるのかと思いきや、ポーラのほうがドメインを多く保有して実態が分かります。売上との相関というよりは事業範囲等の相関といったところかもしれません。
資生堂/主要プロダクトブランド
コーセー/主要プロダクトブランド
ポーラ/主要プロダクトブランド
日用品
さて、続いては日用品ブランド。
日用品業界をみて思うのは、一般名称だったり、人名だったりと他者も取得しがちなホスト名が多いことが分かります。プロダクトをスーパーなどで販売をすることが多い業界のため、どこまでウェブを重視するおかという点はありますが、ユニークなブランド名として、花王、ユニ・チャームは、多くのドメインを取得しています。
花王に関しては3文字ドメインということもあるので、プレミアムドメイン(文字列の上、高額に設定されるドメイン)となってしまったり、他者が取得してしまうケースがあるなど、ドメイン管理は一筋縄にはいかないと感じます。ホスト名のパターンのルール決めなど、ホスト名コントロールをどのようにしているのかは非常に興味深いところです。
ユニ・チャームは、日用品業界の中では一番ブランドとしては識別力高く、ドメインも取得がしやすい状況にあります。アクティブ率も高く、一定のドメイン管理がされていることが伺えます。化粧品業界の売上比率からすると、もっと世界中での取得があるのかと思いましたが、製品の性質上、進出国が限られているのかもしれません。
花王/プロダクトブランド
ユニ・チャーム/プロダクトブランド
ライオン/プロダクトブランド
化粧品/日用品業界は、ハウスマークブランドを取得するほかに、個別プロダクトブランドのケアもしている状況を知ることができました。サイト展開の工夫、取得範囲の効率化、費用対効果も十分に考えて取得・保有をすることが必要です。
〈ライタープロフィール〉
寺地 裕樹(てらち ゆうき)
GMOブライツコンサルティング株式会社
営業本部 IPソリューション部