ドメインとは
インターネット上でコンピューターを特定しているのは「IPアドレス」です。通常IPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xxx」のように4つに区切られた数値が割り振られていますが、このような数字の羅列だと覚えにくいです。そこで、その数字の羅列であるIPアドレスに名前を与えたのが「ドメインネーム」です。これだと分かりやすいし、覚えやすいです。つまり、ドメインネームは「インターネット上の住所」だとも言えます。
ドメインネームは家の住所と同じですので、誰かと重複することは絶対にありません。そのため、ドメインネームを使用するためには登録を行う必要があります。登録は先着順ですので、先に取得した人がいる場合には登録できません。
最近では、ブランド価値を高めるために商品やサービスごとにドメイン名を分けてサイトを開設することが一般化されています。どんなドメインでも最初に取得すれば、それが自分のネット上の住所になるので、社名や商品名、サイト名のようにこだわりの文字列は早めに登録した方が良いです。
ドメインネームの構成要素
ドメインの種類
1. gTLD(generic Top Level Domain, ジェネリックトップレベルドメイン)
gTLDはドメインに関連する機関、人物であれば世界中の誰でも取得ができます。
- 「.com」commercialの略で、商用組織用
- 「.org」organizationの略で、非営利団体用
- 「.biz」businessの略で、ビジネス全般に使われています。
2. ccTLD(country code Top Level Domain, 国別コードトップレベルドメイン)
ccTLDはその国/地域に在住する団体や個人しか取得することができないという制限があります。2文字コードは、国際規格であるISO3166によって、国別ドメイン名が定義されています。
- 「.jp」日本
- 「.fr」フランス
- 「.us」アメリカ
通常、ccTLDを使用したサイトは割り当てられたその国を対象にしていると判断されますが、一部のccTLDは、その国以外の人に幅広く使われ、もはやその国に住んでいる人を対象にしているとは言えないものもあります。
3. 新gTLD(New generic Top Level Domain)
現存する22個のgTLDと約250個のccTLDだけでの運営が難しくなり、新しく登場したドメイン、それが新gTLD(New generic Top Level Domain)と呼ばれるものです。
新gTLDはインターネット空間の多様性と競争を促すために実施されました。2008年6月、ICANN理事会がTLD自由化を承認し、レジストリ事業を開始する企業/団体からの新gTLDの申請受付が2012年1月から5月末にかけて実施されました。受付期間には約1,930件のドメインが申請されました。
新gTLDは大きく、一般名称TLD、地域名TLD、ブランドTLDの3種類があります。
- 一般名称TLD:「.cafe」「.top」「.mail」
- 地域名TLD:「.tokyo」「.osaka」「.berlin」
- ブランドTLD:「.google」「.microsoft」「.chanel」など