一晩で、日本大手企業富士通、キヤノンの年間売上4兆円越え?アリババ(中国)実施の独身の日セールの驚愕事実? 【中国ビジネス、越境ECの最新情報】

 


  

Tmall 上は大騒ぎ! 11月11日 年に一度の大セール

独身の日セールは2009年にアリババグループのTmall(天猫)が販促セールを行うために始めたと言われています。
1が4つ並ぶことから独身者が集まることを連想させ、独身の日(光棍节)とも言われますが、中国では「双11」と表すのが一般化しています。


大セールは、日付が変わる11月11日の0時を迎える時点から目玉商品の争奪戦が繰り広げられる様子から、ECサイト上で商品を奪い合う姿を表した言葉「買占め」(抢购)というワードがSNSなどで飛び交います。
今年で10年目を迎えた独身の日は、Tmall(天猫)だけでなく、中国を代表する京東、苏宁など主要ECサイトでも便乗商戦で盛大に盛り上がりました。

   

出典:中关村在线  http://news.zol.com.cn/732/7321598.html

   

2019年の取引額は4兆円を突破

毎年11月12日の早朝にその年の取引額がニュースになります。今年の取引額はセール開始1分で100億元(約1600億円)を突破し、日付が変わる12日までに前年比で26%増となる2,684億元を達成し、4兆円を突破しました。
2009年の取引額は5,200万元(約9億円)程度でしたので、この10年で4000倍以上の成長を遂げています。


近年中国以外の小売業者も独身の日のセールに参加を表明し、年に一度の大セールを通じた売上を期待しています。今年参加を表明した小売業者の上位5か国は日本(花王、ムーニー、資生堂など)、アメリカ、韓国、オーストラリア、ドイツとなっています。

 

    

Tmall(天猫)以外 京東など越境ECでも大記録

ECサイトショッピングモールの2大巨頭と言われている北京に拠点を置く京東(jd.com)はどうだったのでしょうか。
独身の日の取引額は前年比27.9%増となる2,044億元で3兆円を突破。Tmall(天猫)の前年度の成績に追いつく勢いで売上を伸ばしています。
また、LAOXを買収した家電販売を主とする蘇寧では、具体的な取引額は公開していないものの、注文数が前年比で76%増加したことを公表しました。

   

偽物は?出品情報の収集から備えよう

独身の日の大セールは年々取引額が拡大していることから、日系企業も目を離すことが出来ないイベントとなり、日本のニュースでも数多く取り上げられるようになりました。
独身の日を迎えるまでに中国の各ECサイトでは様々な商品の出品件数が増大しますし、Tmall(天猫)やタオバオ(淘宝)であれば過去30日間の取引実績の数字が公開されています。


年に一度の大セールでどんな商品が数多く出品され、消費者はどんな商品を手にするのか、11月11日の前後で出品情報の取得を行えば、市場の動向を掴むことが出来ますし、模倣品流通の予防を行うことにも役立てることが出来ます。


今後中国ではブラックフライデーセールや、12月12日(双12)セールに続き、クリスマス商戦、旧正月セールなど、年末商戦が目白押しとなっています。
セール期間中の出品物と取引実績の情報収集は、売上拡大とブランド保護の対策に役立つ情報となり得ますので、是非この時期にECサイトのデータ取得を行ってみてはいかがでしょうか。

弊社は専門チームが世界各国の主要ECサイトから出品情報を収集し、出品者別、地域別などに模倣品調査することが可能です。正確な被害状況を把握した上で、出品禁止措置や摘発に至るまでお客様をサポートいたします。

ECサイトに出品される自社製品の模倣品対策にお困りでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

 

出所 :

http://money.163.com/19/1112/00/ETO8MH8E002580S6.html     http://www.fjii.com/yw/2019/1112/230627.shtml



  〈ライタープロフィール〉
安達 孝裕(あだち たかひろ)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/模倣品対策チーム
consul@brights.jp

2017年に入社。ECサイトの削除対応や現地の模倣品対策担当として従事。中国に7年いた経験を活かし中華圏の対応を得意とする。ECサイトで真正品と模倣品を判別する能力に長けており、新しいECサイトの削除対応にチャレンジ中。趣味は家族とドライブ、中国での偽物探し。

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