Google社は、「.app」「.page」「.docs」「.google」「.gmail」「.goog」「.gle」などを既に運用していますが、「.chrome」と「.youtube」の利用を開始したようです。 現在確認できるドメインは、「apps.chrome」「rewind.youtube」
apps.chrome
「apps.chrome」は、ChromebookのAppsサイトに転送されています。本ドメインネームが登録されたのは、2018年10月31日。「.chrome」の唯一のドメインネームとして登録され、いよいよサイトをオープンしました。
WindowsとMacがシェアの大半を占めているPC市場で、Chromebookは主に学生たちを中心に教育機関などで使われていましたが、2017年からはAndroidアプリにも対応するなどマーケット拡大を狙ってきました。
手ごろな価格で利用できるChromebook。今回の「apps.chrome」サイトのオープンは、Chrome OSではなく、Chromebook関連サイトとして使われているのも印象的で、これからの消費者向けの「.chrome」の展開が注目されます。
rewind.youtube
もう一つ、11月に登録し、12月中にユニークサイトとして、初めてオープンしたのが「rewind.youtube」。「.youtube」は、当時YouTubeが取得しましたが、2006年の買収により現在はGoogle社が所有しています。本ドメインは、2018年の人気動画を振り返る特設のキャンペーンサイトとなっています。
そのほかのGoogle社のドメインをチェック
2018年12月までに、その他ブランドTLDのドメインネームもいくつか登録がされています。
今までブランドTLDの活用率はあまり高くなかったGoogle社でしたが、2019年は少し状況が変わるのかもしれません。
2018年10月~12月登録されたGoogle社のブランドTLDでの登録ドメインネーム
Domain Name | TLD | 登録日 | URL |
apps.chrome | chrome | 2018年10月31日 | https://www.google.com/chromebook/apps/ |
rewind.youtube | youtube | 2018年11月7日 | https://rewind.youtube/ |
familylink.gle | gle | 2018年12月3日 | 準備中 |
fdl.gle | gle | 2018年12月12日 | 準備中 |
pay.gle | gle | 2018年12月14日 | 準備中 |
cloudpartnerprogram.goog | goog | 2018年12月7日 | 準備中 |
cloudpartnerprogramportal.goog | goog | 2018年12月11日 | 準備中 |
IT業界の傾向
IT業界のブランドTLD活用率は他業界と比べると非常に少ないです。その大きな理由は、ウェブ専業でのビジネス展開という点にあるのだと思います。既存のサービスとの兼ね合いを慎重に確認しながら、利用を拡大している姿勢が各社見られます。
Google社が活用を拡大していくことで、SEOをどのように考えるのかは非常に興味深いですね。
また引き続き動向を追ってレポートをしていきますので、楽しみにしていてください。
〈ライタープロフィール〉
鄭 美羅(Mila Jung)
GMOブライツコンサルティング株式会社 IPソリューション部/newgTLD Analyst consul@brights.jp 2017年11月に入社、IT・メディアコンサルタントとしての経歴を活かして、ドメイン分野を学びながら新gTLD、特にBrand TLDを専門にレポートを提供。新gTLD分野に興味津津。「これ、面白いっす」と色々発見中。趣味は散歩(ひたすら歩く)、写真(めちゃくちゃ撮る)、カフェ(ただぼっとしている)、そして世界の観察と分析(?!)。