2018年も残すところ僅かとなりました。BRAND TODAY では、「出願商標から見える2018年のトレンド企業」を発表いたします!「ビジネス」を守る商標からは、今後のビジネス化動向を予測することが可能です。ということは、2018年に出願件数が多い企業は、今後急成長する可能性があるかも!?
2018年に産業界の改革に大きな影響を与えたキーワードから見えてくる、今後伸びる企業とは?を、一足早くお届けいたします。
2018年「スマホ」のトレンド企業
世界最大の商標データベース「GlobalBrandDatabase(以下略GBD)」で、”SmartPhone(スマホ)”を指定商品/役務に含んでいる出願商標は14,115件。その内、2018年にスマホ関連の出願を多く行っている企業TOP8はこちら。
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順位 | 権利者名(国名) | 事業内容(URL) | 出願件数 |
1 | [su_highlight background=”#fffe99″]OPPO(中国)[/su_highlight] | 電気機器メーカー(https://www.oppo.com/) | 130 |
2 | ファーウェイ(中国) | 通信機器メーカー(https://www.huawei.com/) | 48 |
3 | LGエレクトロニクス(韓国) | 総合家電、情報通信メーカー(https://www.lg.com/) | 42 |
4 | Samsung(韓国) | 総合家電・電子部品・電子製品メーカー(https://www.samsung.com/) | 31 |
5 | Apple(アメリカ) | ソフトウェア製品開発・販売(https://www.apple.com/) | 27 |
6 | VIPKID/Beijing Dami Technology(中国) | オンライン・マンツーマン英語教育(https://www.vipkid.com.cn/) | 21 |
7 | LANE GmbH(ドイツ) | 電気・電子製品(https://lane-online.eu/) | 20 |
8 | フェラーリ(イタリア) | 自動車メーカー(https://www.ferrari.com/) | 16 |
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今後伸びる企業はこれだ!
1位に堂々のランクインをしたのは、2003年に創立をした、各種家電を製造・販売している中国の企業OPPO(オッポ)。
(画像出典:https://net-wiki.net/smartphone/9306)
2018年3月にカメラに特化したスマートフォン「R11s」で日本市場への参入を果たしました。日本ではまだ知名度が低いものの、OPPOはスマートフォン世界シェア4位の国際的な企業です。
OPPOのスマホはスタイリッシュかつ斬新なデザインを取り入れることでも注目を浴びてきました。早くから、傷がつきにくい強固なデザインを採用するなど、他メーカーとは一線を置くような動きをしてきたのが飛躍の要因の一つであると言われています。
(画像出典:https://www.oppo.com/jp/)
スマートウォッチ販売への動き
同社の出願商標は全部で251件。2018年に入ってからの出願件数の多さは、頭ひとつ以上抜き出ていることがわかります。
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出願年 | 出願件数 |
2013年 | 11件 |
2014年ル | 6件 |
2015年 | 4件 |
2016年 | 4件 |
2017年 | 9件 |
2018年 | [su_highlight background=”#fffe99″]217件[/su_highlight] |
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また、2018年に入ってからあるキーワードを指定した出願が増加しているのです。それは、『smartwatches(スマートウォッチ)』です。
2018年7月6日以降、スマートウォッチを指定商品に記した出願を、145件も行っています。Apple(米)、xiaomi(中国)、Samsung(韓)など、スマホ開発メーカーは軒並み揃ってスマートウォッチの販売も開始しており、スマホ業界のトレンドとなっているように感じます。現時点で、OPPOがスマートウォッチを販売するといった情報は確認できませんが、市場の動きや出願の動向からは、[su_highlight background=”#fffe99″]同社もスマートウォッチの販売を視野に入れている可能性は非常に高い、と考えても良いのではないでしょうか。[/su_highlight]また、出願商標の中で1件、スマートウォッチのデザインではないか?と感じさせられるような出願が確認できます(下記図)。
(画像出典:GBD検索結果)
スマートウォッチの代表格と言えば、Apple Watch。まるでスマホの画面を時計サイズに小さくしたような、機能的ながらも、見た目にも美しいデザインが特徴的ですが、一方、Apple Watchの販売以降登場した、Samsung(韓)やファーウェイ(中)のスマートウォッチは、見た目はアナログ時計でありながらスマートウォッチの機能も取り込んだハイブリッド型(下図)。
(画像出典:左:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1137645.html、右:https://consumer.huawei.com/jp/wearables/watch2/)
先ほどご紹介した、OPPO社のスマートウォッチのデザインではないか?と感じさせられる商標も、見た目はアナログ時計であることを想像させられるデザインではないでしょうか。
様々な展開ストーリーが垣間見れる
その他、2018年12月10日に出願された同社最新の出願商標からは、これらのキーワードも確認ができ、今後様々な事業を展開していく準備をしている姿勢が垣間見れるのではないでしょうか。
[su_box title=”OPPO社最新出願商標の指定商品/役務(一部)”]
●Smartglasses(スマートグラス)
●humanoid robots with artificial intelligenc(人工知能を持つヒューマノイドロボット)
●virtual reality headsets(バーチャルリアリティヘッドセット)
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中山 礼美(なかやま れいみ)GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/メディア担当
consul@brights.jp2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得感の高いものを探すこと。