模倣品と戦うブランド企業の様々な対策事例<まとめ>

近年、模倣品の流通は世界的に拡大しており、その内容も多様化しています。模倣品が流通し続けることで、真正品の売上減少やブランド価値の低下を招く恐れがあります。

本記事では、ブランド企業が製品に対して取り組む様々な対策事例をご紹介いたします。

会社/製品名 業種/概要 模倣品対策実例(情報元・画像出典)
株式会社BANDAI SPIRITS 玩具メーカー 本物であることを示すため特殊加工を施したシールを貼付。詳細
タイガー魔法瓶株式会社 家庭用電化製品の製造販売 スマートフォンを使った真贋判断が可能な特殊加工を施したシールを貼付。詳細
株式会社ウテナ 化粧品、ヘアケア商品の製造販売 スマートフォンを使った真贋判断が可能な特殊加工を施したシールを貼付。
ヨネックス株式会社 スポーツ用品メーカー 簡単には剥がれない正規品ホログラムシールを貼付。また、様々な正規品と模倣品の見分け方を紹介し消費者への注意喚起を行っている。
ドメーヌ・ポンソのグラン・クリュクラス フランス・ブルゴーニュ地方の高級ワインメーカー ラベルの不正な貼り替えや再利用を防止できるICタグを貼付。詳細
ReFa(株式会社MTG) 美容ローラー 特殊技術により見る角度でデザインが変わるホログラムが印刷された特殊加工を施したカードを同封。詳細
モンクレール ダウンジャケットなどを提供するフランス発祥のファッションブランド 特殊なRFID(Radio Frequency Identification)タグを貼付。詳細
ダンスウィズドラゴン ゴルフウエア・ゴルフアパレル・ゴルフ用品 「専用ビューアー」に偽造防止ラベルをかざすと複数色のカラー画像が浮き出る、特殊加工を施したラベルを貼付。詳細
大同工業株式会社 バイク用チェーンの生産 点光源を当てると文字や絵柄が浮かび上がる特殊加工を施したシールを貼付。詳細1, 詳細2
LG生活健康(韓国) 韓国化粧品大手 人気ブランド等の高級ラインを中心に商品容器のデザインを工夫し、簡単に真似できないよう製造。詳細

模倣品排除に向けた対策は重要

ブランド企業のサイト上では、こうした取り組みの他、正規品と模倣品の見分け方を積極的に情報公開していることが確認できました。しかし、模倣する側の技術も上がっているのが実情であり、実際の製品本体の形状だけでなく、パッケージや取扱説明書、付属品の全てにおいて精巧にコピーされるようになり、消費者が容易に正規品と模倣品の判断をすることは、年々難しくなっています。

しかし、正規品を正規の金額で購入しているお客様のためにも、限りある予算の中でご紹介したブランド企業のような模倣品排除に向けた対策をすることは重要であり、ブランドの信頼向上のためにも大切な取り組みとなります。また、模倣品対策の領域である、オンライン(ウェブ)上、オフライン(リアルな店舗などでの取引)上、二つの領域において対策を検討する必要がありますので、下記マニュアルより具体的な対応方法をご確認ください!

<関連記事>

〈ライタープロフィール〉
中山 礼美(なかやま れいみ)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/メディア担当
consul@brights.jp

2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得感の高いものを探すこと。