日本ネット経済新聞は、ファッション関連ECモールの流通総額ランキングを公開しました。1位はダントツで「ZOZOTOWN」。2位の丸井とは10倍もの差をつけている結果となっています。
画像引用:https://www.bci.co.jp/netkeizai/news/2853
1位「ZOZOTOWN」、3位「SHOPLIST.com」、4位「MAGASEEK」に焦点をあて、各ファッション関連ECサイトの課題について考えるシリーズ編。第二段は、SHOPLIST.com編「サイトのネーミングにおける留意点」をご紹介いたします。
[su_box title=”その他シリーズ記事はこちらから”]
第一弾:ZOZOTOWN編「重要文字列の現状把握」
第三弾:MAGASEEK編「新規事業立ち上げの際に考えたいこと」
[/su_box]
SHOPLISTというネーミングにおける留意点
クルーズ株式会社が運営するファッション通販サイト「SHOPLIST.com by CROOZ」。
現在、本サイトは、”shop-list.com”というドメインネームを使用したECサイトの構築をしています。
「SHOPLIST.com」のように、ドメインネームを表すサイト名を耳にしたことはあるのではないでしょうか。ドメインネームを含むサイトを立ち上げる場合、傾向や気を付けなくてはいけない対策などはあるのでしょうか。実際の事例を確認していきましょう。
単語を2つ組み合わせたネーミング
「shoplist」は、「shop」と「list」という単語を2つ組み合わせた造語。このように、2つの言葉を組み合わせるネーミングは非常に多く存在し、他者も同じように使用する可能性が高いネーミングとなります。この類型のネーミングをする場合には侵害される側、する側、になってしまわぬためにも細心の注意が必要なネーミングともいえます。
「shoplist」がホスト名のドメインの使用状況
これを裏付けるように、”shoplist”がホストネームのドメインネームは複数存在しています。下記、一例ですが左上から順に「shoplist.cn」、「shoplist.co」(shoplistco.comへ転送されます)「shoplist.ge」、「shoplist.info」。全てのサイトでECサイトが運営されています。
その他単語を組み合わせたネーミング
「shoplist」の他にもこのようなネーミングは数多く存在しています。例えば、株式会社クラレの商品名「マジックテープ」や、株式会社NTTドコモ「おサイフケータイ」など。これらも、単語を2つ組み合わせたネーミングであり、一般名称だと思っていたら、企業の「製品名」だったなんてことがあるのです。
[su_box title=”一般名称化するネーミングに潜む問題点とは”]
このようなネーミングにした場合、考えられる商標の末路はどのようなものがあるのでしょうか。以下一連
- 商標の希釈化
有名な商標(著名商標)について、他人がいろいろな商品やサービスに使用することにより、その著名商標の機能が弱められてしまうことをいいます。
- 商標の普通科名称化
商標としての機能、すなわち特定の企業その他の団体が提供する商品やサービスを識別する標識としての機能を有していた名称が、徐々にその機能を消失させ、需要者の間でその商品や役務を表す一般的名称として意識されてしまうことをいいます。
- 識別力を高めるための広告費が嵩む
商標の希釈化や普通名称化を防ぐために、普通名称化対策のための識別力を高める努力が必要となります。対策のひとつとして広告を行うなどが挙げられます。
- 海外進出するときの障害が多い
「shoplist」のホスト名が世界中で使用されていることからも伺えますが、他社の使用状況によっては、自社の事業展開スピードが落ちることや、最悪の場合、大事なブランド名を変更しなければならなくなります。
[/su_box]
親しみのある単語を組み合わせることによって、消費者に認知されやすくなる利点がある一方で、一般名称化するネーミングに潜む問題点も存在するた、様々な視点からネーミングの決定を行うことが必要になります。
弊社では、以下をはじめとする各種対応が可能ですので、弊社HPも併せてごらんくださいませ。
1件のコメント
ただいまコメントは受け付けていません。