2010年3月1日からWIPOが仲裁申立の完全なペーパーレス制度を開始します。統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)が改正され、電子ファイリング(Eメールにての書類提出)が可能になります。この制度はWIPOによりUDRPの改正に関する提案がされ、ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、アイキャン)の委員会によって、2009年10月30日に承認されました。この新制度のおかげでWIPOのUDRPにかかるコストの減少が可能となります。
2009年12月7日に、ICANNは新UDRPの実験的な段階的導入を発表し、まずは、2009年12月14日からWIPO仲裁調停センターが、電子ファイリングの申立書及び答弁書の受付開始を発表しました。
2010年2月28日までは従来通り書面手続きと電子ファイリングを選択できるプロセスとなっており、当事者は電子ファイリングを使用するかどうかを自由に選択できす。しかし、この新方針は2010年3月1日から電子ファイリングに一本化されることになります。
新UDRPを採用することにより、WIPO仲裁申立の効率が良くなることが期待され、申立に関する書面作成費用、紙ファイルの保管費用、郵送料などのコストが削減し、環境に優しいエコな仕組みとなります。
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