ブライツコンサルティングは、ICANN第35回ミーティング(シドニー、2009年6月21日~26日)の直後ICANNのIPC(Intellectual Property Constituency=知的財産部会)の新規メンバーとして確定したことをお伝えいたします。IPCとは、ICANN支持組織の一つでありICANN理事会に対してドメインネームシステムのポリシー策定に助言する責任を担っているGNSO(Generic Names Supporting Organization=分野別ドメイン名支持組織)の六つの部会の中の一つです。ICANNにおけるコンプライアンスに関わる問題解決やICANNが進めているプロジェクトでの知的財産権を取り巻く課題に関係している業務を行っております。
シドニーミーティングにおけるIPCセッションですが、コンプライアンスに関わる以下の情報が紹介されました。それは、2009年を通して登録データのエスクローやTCPポート43のWhoisサービスを提供することに失敗、費用の未払いなどを理由として105の違反の通知が送信され、七つのRAA(Registrar Accreditation Agreement=レジストラ公認契約)が解除されたということです。
また、リサーチセンターとの提携を元に、Whois Data Accuracy Study(Whoisデータ精度の調査)やPrivacy/Proxy Registration Services Study(プライバシー/プロキシ登録サービスの調査)などを実施しており、それぞれの効率性を高める新たな方法を検討しています。その上、UDRPなどにおけるレジストラレスポンスの能率促進に関連する活動を行っています。
その他、現在導入予定の新gTLDsにおける商標保護に関する問題解決は新gTLDsの導入を遅らせる一つの大きな原因とされているため、ICANN第34回ミーティング(メキシコ、2009年3月1日~6日)にてIPCをベースにIRT(Implementation Recommendation Team=導入勧告チーム)が設立され、商標保護を取り巻く多様な提案を取り入れたドラフトレポートを2回にわたって公開されましたが、その中からの幾つかの勧告は新gTLDs申請のためのファイナルガイドブック(2009年9月)に追加される予定です。
IPCのメンバーは知的財産権を守る世界中の組織や企業であり、中にはINTA(International Trademark Association=国際登録商標協会)やAIPPI (International Association for the Protection of Intellectual Property=国際知的財産保護協会)が代表されています。部会のプレジデントはSteven Metalitz氏で、IIPA(Intellectual Property Alliance=国際知的財産権同盟)の上級副社長、Smith and Metalitz LLPのパートナーとしても活躍しています。ブライツコンサルティングはIPCの会員になったことでお客様の大切なブランドをより効果的に保護し、インターネット界における更なる進展に注意を払いながら、知的財産権に関するトレンドやアップデートを紹介し、ICANNによる新プロジェクトにて日本の市場の代表者として皆様のご貴重な意見・期待をお伝えできるよう努めてまいります。
リンク:
IPCのホームページ
ICANNの中のコンプライアンスについて
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