第41回ICANNシンガポールミーティングが終了いたしました

2011年6月19日より始まった、第41回ICANNシンガポールミーティングは、本日24日に全工程を終了いたしました。

24日に行なわれたICANN理事報告会では、ICANNの透明性に関する協議、2012年度のICANNの予算、次回以降のICANNミーティングに関することなど、9つのアジェンダに関する報告がありました。特に「ICANNによる内部状況の説明責任と透明性に向けた27の勧告の導入」に関しては、去る3月に開催されたICANNサンフランシスコミーティングにて今後の課題として挙げられましたが、ICANN理事の報酬に関して今後も調査を続行するとされた以外、全て導入されることとなりました。

今回のICANNミーティングでは、上述のアジェンダの他、これまでICANNチェアマンを務めたPeter-Dengate Thrush氏の任期満了により、Steve Croker氏が新チェアマンとなることや、ここ数年に渡り新gTLDプログラムの作成に深く関わってきたRita Rodin Johnson氏の退任などが発表されました。

第41回ICANNシンガポールにて最も注目されたのは「新gTLD申請ガイドブック」の正式採択と今後の申請に向けた新スケジュールの発表であると言えます。

2008年6月のICANNパリミーティングにて、導入に向けた具体的に動きが発表された「新gTLD申請プログラム」ですが、その後何度かのプログラム導入延長を経て、正式採択がされました。

プログラムが延期されてきた背景として、ICANN理事会とGAC(政府諮問会)との意見の調整がつかなかったことが挙げられます。前回のICANNサンフランシスコミーティング以降は、GACが提示した80の(項目再考)リクエストをICANN理事会がどの様に新gTLD申請ガイドブックに取り込むのか注目されてきましたが、基本的にはGACの意見を取り入れる形で調整がされました。

プログラムとして正式採択されたことは、これまでのインターネットの歴史においても、最も大きな動きのひとつであると言えるでしょう。新gTLDの申請は、2012年1月12日より開始されます。

新gTLDプログラムの正式採択により、今後世界中が大きく動き出します。

 
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