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セキュリティ対策は、サイバー攻撃やフィッシング詐欺のリスクに対応するため、ますます重要になっています。その中でもDMARC(なりすましメール対策設定)は、特にメール偽装やフィッシング対策の中心技術として注目されています。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)を導入するためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の適切な設定が欠かせません💡
第28回の今回は、その他製品業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!
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📣DMARC設定の概要🔐
DMARC(なりすましメール対策設定)は、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。
DMARC(なりすましメール対策設定)の仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
[Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。]
GMOブランドセキュリティの企業ロゴ所有証明書(VMC)サービス紹介ページは、こちらのリンクをご参照ください。
なりすまし対策↗
📣各企業のDMARC設定状況🏭
さて、その他製品業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍

会社名 | DMARC |
---|---|
TOPPANホールディングス | none |
任天堂 | none |
大日本印刷 | none |
バンダイナムコホールディングス | none |
アシックス | none |
ヤマハ | none |
コクヨ | none |
オカムラ | none |
リンテック | none |
タカラスタンダード | DMARC”なし” |
会社名 | DMARC |
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美津濃 | none |
大建工業 | none |
タカラトミー | DMARC”なし” |
フジシールインターナショナル | none |
NISSHA | quarantine |
イトーキ | none |
クリナップ | none |
グローブライド | none |
パイロットコーポレーション | quarantine |
ヨネックス | none |
その他製品業界におけるDMARC設定状況は、導入状況にばらつきがあり、一部の企業で進展が見られました。例えば、NISSHAとパイロットコーポレーションは「quarantine」ポリシーを設定しており、不正メールを隔離することでフィッシング詐欺防止を図っています。また、ヤマハは以前「DMARC”なし”」の状態でしたが、再調査では「none」ポリシーに変更されており、一定の改善が見られました。
一方で、「none」ポリシーを設定している企業が約80%を占めており、DMARC(なりすましメール対策設定)による検証は行われているものの、なりすましメールの完全防止には至っていない状況です。さらに、「DMARC”なし”」の企業が約10%を占めており、導入自体が進んでいないケースが見受けられます。
現状では「reject」ポリシーを設定している企業は見られず、積極的なフィッシング詐欺対策が進んでいるとは言い難い状況です。
その他製品業界は、幅広い製品ラインアップを持ち、顧客や取引先とのコミュニケーションが多岐にわたるため、メールを通じた情報共有が頻繁に行われています。しかし、現状では「reject」ポリシーを設定している企業が見られず、ブランド価値を守る観点からも、なりすましやフィッシング詐欺への対策が欠かせません。
📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈
DMARC(なりすましメール対策設定)を導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈
さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARC(なりすましメール対策設定)のレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)
DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、BIMI(企業ロゴ付きメール)の設定も承っております 🛡️🔐
次回は、「金属製品業界🔧」についての調査結果をご報告します💡
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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/日本市場?sort_key=revenue>
【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社迄
【調査時期】
2024年10月25日~10月30日、2025年3月10日~3月21日
【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。
<関連記事>
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.27 パルプ・紙業界編)
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.29 金属製品業界編)