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セキュリティ対策は、サイバー攻撃やフィッシング詐欺のリスクに対応するため、ますます重要になっています。その中でも、DMARC(なりすましメール対策設定)は、特にメール偽装やフィッシング詐欺の中心技術として注目されています。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)を導入するためにも、DMARC(なりすましメール対策設定)の適切な設定が欠かせません💡
第26回の今回は、ガラス・土石製品業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!
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📣DMARC設定の概要🔐
DMARC(なりすましメール対策設定)は、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。
DMARC(なりすましメール対策設定)の仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
[Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。]
GMOブランドセキュリティの企業ロゴ所有証明書(VMC)サービス紹介ページは、こちらのリンクをご参照ください。
なりすまし対策↗
📣各企業のDMARC設定状況🏺
さて、ガラス・土石製品業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍

会社名 | DMARC |
---|---|
AGC | reject |
太平洋セメント | DMARC”なし” |
日本板硝子 | DMARC”なし” |
TOTO | none |
日本特殊陶業 | DMARC”なし” |
日本碍子 | quarantine |
東海カーボン | DMARC”なし” |
日本電気硝子 | DMARC”なし” |
ニチアス | DMARC”なし” |
住友大阪セメント | DMARC”なし” |
会社名 | DMARC |
---|---|
黒崎播磨 | DMARC”なし” |
品川リフラクトリーズ | DMARC”なし” |
ニチハ | none |
ノリタケ | none |
アジアパイルホールディングス | none |
日東紡績 | none |
三谷セキサン | DMARC”なし” |
日本山村硝子 | DMARC”なし” |
MARUWA | none |
石塚硝子 | DMARC”なし” |
ガラス・土石製品業界におけるDMARC設定状況は、企業ごとに異なる取り組みが見られ、セキュリティ対策への意識に差があることが確認されました。例えば、AGCは「reject」ポリシーを設定しており、不正メールの受信をブロックする強力な対策を講じています。また、日本碍子は「quarantine」ポリシーを設定し、不審なメールを隔離することでフィッシング詐欺防止を図っています。
一方で、「none」や「DMARC”なし”」の企業が全体の約90%を占めており、これらの企業ではなりすましやフィッシング詐欺の完全なブロックには至っていない状況です。
また、サプライチェーンリスクやサイバー攻撃への関心が高まる中、取引先や顧客からセキュリティ対策状況を問われる機会が増え、「DMARCはいつ導入するのか?」という直接的な要望により、DMARC導入が進んだ企業もあります。
特に、製造プロセスにおけるサプライチェーン管理や顧客とのやり取りでメールが多用されるため、業界全体でのセキュリティ強化が求められます。
📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈
DMARC(なりすましメール対策設定)を導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI(企業ロゴ付きメール)と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈
さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARC(なりすましメール対策設定)のレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)
DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、BIMI(企業ロゴ付きメール)の設定も承っております 🛡️🔐
次回は、「パルプ・紙業界📄」についての調査結果をご報告します💡
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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/日本市場?sort_key=revenue>
【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社迄
【調査時期】
2024年10月25日~10月30日、2025年3月10日~3月21日
【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。
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【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.25 空運業界編)
【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.27 パルプ・紙業界編)