【VMCニュース】なりすまし・フィッシングメール対策に有効なDMARC設定!国内企業の設定状況を確認してみた(Vol.1 自動車業界編)

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セキュリティ対策は、サイバー攻撃やフィッシング詐欺のリスクに対応するため、ますます重要になって
います。その中でもDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)は、特にメール偽装やフィッシング対策の中心技術として注目されています。また、BIMI/VMC(ブランド識別インジケーター/認証マーク証明書)を導入するためにも、DMARCの設定が不可欠です💡

そのようなDMARCですが、国内企業は海外企業に比べて対応率が低いと言われています。実際のところどのような実態であるのか、業界毎に確認をしてみたいと思います。今回は、第一弾として、自動車業界のDMARC取り組み状況を調べてみました!

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📣DMARC設定の概要🔐

まずはじめに、DMARCについてご紹介します💡

DMARCは、送信ドメインの正当性を検証するために使用され、企業が「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」という異なるポリシーを設定することで、受信側に対してどのように処理されるべきかを指示します。

● reject(拒否):
  最も強力なポリシー。フィッシングや偽装メールを確実にブロックします。
● quarantine(隔離):
  問題のあるメールを迷惑メールフォルダに振り分け、ユーザーに警告します。
● none(何もしない):
  DMARC検証を行いますが、メールはそのまま受信されます(このポリシーは、テスト段階に使用されることが多いです)。

DMARCの仕組みについて、詳しい情報をご覧になりたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
Google/メール送信者ガイドライン厳格化による企業の取り組みは?DMARCレコード設定の実態調査をしてみた。

📣各企業のDMARC設定状況🚗

さて、自動車業界における主要企業のDMARC設定状況を見てみましょう🔍

自動車業界におけるDMARC設定状況には企業ごとにばらつきが見られ、セキュリティ対策の取り組み方にも違いがあります。例えば、トヨタ自動車やSUBARUは「reject」ポリシーを設定し、フィッシング詐欺防止に積極的な姿勢がうかがえます。デンソーやスズキは「quarantine」を設定しており、不正メールを隔離する対策を取っています。

一方で、「none」や「DMARC”なし”」の企業は 80% を占め、なりすまし・フィッシング詐欺の完全なブロックには至っていないようです。
全体として、DMARCを「reject」に設定し、積極的にフィッシング対策を行っている企業は一部に留まっていることが確認されました。

📣DMARC導入による信頼性とブランド価値の向上📈

DMARCを導入することで、自社ドメインを悪用したフィッシング詐欺を防ぎ、顧客や取引先からの信頼を高めることができます。また、BIMI と連携することで、受信者のメールアプリにブランドロゴを表示し、メールが自社からのものであることを視覚的に証明できるため、ブランド認知が向上します。これにより、受信者がメールを信頼しやすくなり、開封率の向上にもつながります📈

さらに、認証済みのメールがスパムフォルダに入るリスクが低減し、メール受信率が向上します。また、DMARCのレポート機能により、不正メールの発生状況を可視化し、セキュリティ対策を強化することも可能です。ブランドロゴが表示されることで、日常的にブランドに触れる機会が増え、セキュリティ対策とブランドマーケティングの同時強化が実現します💡(ブランドセキュリティ)

DMARCポリシーの設定や引き上げについてお悩みの場合は、ぜひGMOブランドセキュリティまでお問い合わせください! また、VMCの発行も承っております 🛡️🔐

次回は、「卸売業🏢」についての調査結果をご報告します💡

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【調査方法】
本調査は、日本市場の業績ランキングを基に、各企業のDMARCおよびBIMIの設定状況を確認しました。
ランキングはStrainer(URL)を参考にしています。
<https://strainer.jp/markets/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%82%E5%A0%B4?sort_key=market-cap>

【調査対象】
業種別の売上高ランキング上位20社

【調査時期】
2024年10月25日~10月30日

【対象ドメイン】
各企業のブランド名に対応する「.com」「.co.jp」「.jp」のドメインのうち、最も高いポリシーが設定されているドメインを抽出しています。