実際にホワイトリストを作成するといっても情報発信の対象調査が必要となりますが、以下の4つの観点で見てみるとよいかと思います。
- ドメイン視点での調査
- ウェブサイト(検索ベース)視点での調査
- SNS視点での調査
- マーケットプレイス(ECサイト)視点での調査
ドメイン視点でみると、言わずもがな特定のブランド名を含んだドメインを抽出することが可能です。関係者がブランド名を重用することは想定できますので、ホワイトリストの作成には便利です。
ウェブサイト(検索ベース)視点でみると、ドメイン視点で漏れてしまっているコンテンツにブランド名が入っているサイトを抽出することが可能です。必ずしもドメインがブランド名を含むということもありません(特に、代理店さんなど)ので、こうした観点からの調査も有用です。
SNS視点は最近のトレンドと言えます。無料で簡単に作成ができるからこそアカウントは有象無象に作られているのではないでしょうか。また、スマホ利用が高まる中、SNSの発信の重要性は増していますので、ホワイトリスト作成に見逃せないチャネルです。
マーケットプレイスはオンラインでの実売を自社、関係者は多くしているものです。SNSと似ていて、簡単に販路を広げることができるというのもあり、一度見ておくことが重要です。中には契約でウェブ販売が禁止されているにも関わらず、それをしてしまっているなどのケースも見つかるのではないでしょうか。
ホワイトリストの作成や調査をするためのツールとしては、ドメインサーベランスやブランドモニタリングサービスをお勧めします。
ドメインサーベランスでは、先述したドメイン視点でのデータ取得が可能です。例えば、gmoというブランドを指定すればgmoを含んだ検索式の設定(*gmo*と設定)をすることで世界中のgmoを含むドメインリストを抽出することができます。
ブランドモニタリングサービスでは、その他3つの視点でのデータ取得が可能です。こちらは以下にどのようなサービスかをご紹介します。
ブランドモニタリングサービスとは?
ブランドモニタリングサービスは、「コロナ禍でフィッシングサイトやなりすましサイト対策をどのようにすればいいのか?」といった声に対応すべく、GMOブライツコンサルティングにて、2021年1月よりリリースした新サービスです。
サービスの概略は以下の通りでありますが、至って簡単です。
ブランドモニタリングサービスでは、ガバナンス視点での監視にとどまりません。リスクマネジメント、つまりは第三者の侵害監視と警告等のアクションをインターフェース上で行うこともできる一石二鳥のサービス構成となっています。
想定している目的は以下の通りです。
【ガバナンス視点】
- 関係者のウェブサイトを発見、モニタリングしたい
- ウェブサイトのヘッダー、フッター情報など表示確認をしたい
- 関係者のSNSアカウントを発見、モニタリングしたい
- 関係者が契約に則ってマーケットプレイスへの出店をしているか確認したい
【リスクマネジメント視点】
- 第三者によるフィッシングサイト、なりすましサイトの発見をしたい
- ホスティング会社などへ警告状送付を一連で対応がしたい
- 第三者によるSNSのアカウント運営や投稿内容の調査・監視をしたい
- SNSの状況によってはサイトへの通報をしたい
- マーケットプレイス(ECサイト)上での模倣品被害がないかを確認したい
- 模倣品被害や知的財産権侵害がある場合、出品削除をしたい
ブランドモニタリングサービスにご興味のある方は、デモンストレーションやデモ環境のご提供をお問い合わせに応じてさせていただいています。下記をお問い合わせ覧をクリックいただき、ご用命ください。
さいごに
さて、生活やビジネスの変化からインターネットが重要視される中、企業としてどのようなことをするべきかを簡単に確認してまいりました。インターネット上の犯罪は非常に面白く、被害が発生した際にメディア等は、犯罪者を真っ先に口撃するのではなく、企業や運営者の監督不行き届きなどを口撃してきます。
そうした事態が生じたときに備え、まずは自社、関係者の状況把握を徹底してすべきと考えます。そしてそもそも被害の発生しないために、ブランドオーナー(企業)として、ユーザーとの絆・約束を果たしていくことが企業のブランディングとしてこれからは求められているのではないでしょうか。
営業本部 寺地 裕樹(Yuki_Terachi)