北川電機買収に伴い、ドメイン移管をすることになった結花と三村。いよいよ移管(転入)のパートに進みます。
さて、いよいよ移管(転入)に進みますよ~!
やっとだ~!ここからは僕はノータッチで、新レジストラさんにお任せをしていいんですよね?ね?
・・・(にっこり)
三村さん、これは私たち側でやることがもう少しありそうですよ…!
そうなんですね…がーん。
もう少しお付き合いください。実は、TLDによって手順や必要な書類が違うんですよ。
トップレベルによって…?
詳しく教えてください。
まず手順ですが、移管対象のドメインがgTLDかccTLDかによって異なります。
gTLDについてご説明しましょう。下の図は.comドメインを移管する際のフローです。
【.comの移管の場合】
なんとなく理解できますが…ん?このレジストラロックってなんでしょうか?
レジストラロックは、不正な移管を防止するために、移管のロックをかける機能のことです。.comドメインについては、移管する際にこのロックを解除する必要があるんです。
なるほど。では僕から現レジストラのTASYAさんにレジストラロックを解除してもらうように依頼をする必要があるんですね。
はい、ご認識の通りです。
AuthCode(オースコード)は、ちょっと前にお伺いしましたよね?確か鍵のようなものでしたっけ?
はい、こちらも不正なドメイン移管を防ぐために、ドメインに割り当てられるコードのことです。三村さんがオースコードを入手して、それを私たちに教えていただけると、移管に進むことができます。
なるほど。僕がするべきことは、レジストラロックの解除依頼とオースコードの通知依頼ですね!理解しました。
ではccTLDはどんなフローになるのでしょうか?
例として、.jpドメインを移管する際のフローをご説明しますね。
【.jpの移管の場合】
こちらが、.jpドメインを移管する際の手順です。
.comドメインの移管フローと比べるとずいぶんシンプルですね。
本当だ!.jpドメインはレジストラロックの解除とオースコードの発行がいらないんですね!
はい、これは.jpのドメインだからですね。
というのは?
ご存知の通り、ccTLDは国や地域などに割り当てられているトップレベルドメインなので、200以上が存在しています。ですので、ccTLDによって移管の難易度に差があるんです。
ふむふむ…
ccTLDによっては、移管申請に書類や情報が必要になる場合があります。
例えばどんな書類や情報が必要となるんですか?
一例ですが、下記のものの提出が求められることがあります。
移管ロック解除、Authcodeに加えて登記謄本のコピーや身分証明書(パスポート)、委任状(公証認証)なども必要になる場合があるんですね…
そうですね、あくまで一例ですので、ccTLDによって求められる書類のボリュームに差があることを理解していただければと思います。
承知しました!これだけボリュームが違ってくると、移管完了までの日数も
違ってきますよね?
そうですね。弊社では、約1週間~約3週間と幅がありますね。
TLDによって、完了日数に違いがあることも理解しておきます!
ありがとうございます。必要な書類、情報が用意できたらいよいよ移管(転入)です!
すでに三村さんに移管対象ドメインの登録者情報はご確認いただいたうえで、最新の情報にアップデートいただいているので、スムーズに移管に進めます。
ああ…あれですね。新しい担当者の情報に変更するの、めちゃくちゃ大変でした。
確か社長さんのパスポートが必要だったってやつですね。
その節はお疲れ様でした。登録者情報に登録された人物=移管を依頼する人物でないと基本的に移管を受け付けることができないんですよ。
どちらにせよ、古い情報のままでは移管ができないんですね。だから最新の情報にアップデートする必要があったのか…納得です。
ご理解いただいたところで、次に進みましょうか。
はい!
ここからは私たち側が粛々と移管作業を進めていきます。移管作業が終わり、弊社が新管理会社に変更となったら、移管完了の通知を三村さんに差し上げます。これで移管は無事完了です!
おお~!
お疲れ様でした!
移管って、下準備や確認が重要ということが分かりました!
長かった移管もこれで完了!万歳~!
お疲れ様でした。さて、ここからは名義変更へ移ります。(にっこり)
はい。これまで行った移管はドメインの管理会社の変更です。下の図の赤枠の部分が弊社情報となりました。
ただし、この黄色のハイライトの部分、登録者の名義はまだ北川電機さんのままなんです。
あ!
ですので、この部分をテラチック社に変更する必要があります。これが名義変更です。
は、はい…
次回は名義変更をレクチャーします!…と言いたいところなのですが、実は弊社都合で申し訳ないのですが、本日仕事納めでして…続きは来年でもいいでしょうか?
もちろんです。弊社も仕事納めでした(笑)
そうですよね(笑)今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
それと、BRANDTODAYをお読みいただきましたみなさま、今年もお世話になりました。
西宮さん誰に言ってるんですか?
ふふふふ!秘密でーす!来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
〈ライタープロフィール〉
千葉 やよい(ちば やよい)
GMOブライツコンサルティング株式会社
ドメインネーム部/コンサルティンググループ
2012年に入社。 BRANTECT、商標コンサルタントを担当したのちドメインコンサルタントに就きました。ガイドラインや、ドメイン関連記事を作成しています。ドメインについては現在進行形で勉強中!初心者様にも分かりやすい記事作りを心がけています。趣味はゲーム、アニメ、散歩。