模倣品(偽物・ニセモノ)対策。初心者ブランドオーナーはこの5つのポイントをおさえよう

消費者からの問合せで自社の模倣品の存在に初めて気が付いたという権利者様は、意外に多いのではないでしょうか。ネットショッピングの全盛時代に突入したと言われてから何年も経ちますが、ECサイトを通じて自社の模倣品をいち早く察知することが可能です。今回は、ECサイト(ネットショッピングサイト)から模倣品対策を始める5つのポイントについてご紹介します。

  

その1:タオバオを見よ

模倣品の大半は未だ中国で製造されています。中国最大手のCtoCサイトであるタオバオを見れば、模倣品の出品状況を早期にキャッチ出来る可能性があります。

まずは、taobao.comへアクセスし、キーワード検索で自社のブランド名や商品名で検索してみましょう。検索した結果、模倣品らしきものが確認出来たら、タオバオに対して結果の削除を申し立てましょう。

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その2:日本はフリマサイトを見よ

近年は日本国内での模倣品流通の被害が増えてきています。中国国内で販売されている商品が海を越え、国境を超えて世界に広がっています。日本においてはフリマサイトを覗いてみると、怪しい商品が海を越えて来ているかどうかが分かるかもしれません。

  

その3:悪質業者には警告書を送れ

ECサイトの運営者への出品削除は、消費者を模倣品に触れさせないためにも重要です。また販売が落ち込めば、製造元や卸売業者の商いも下火となります。

ただ、出品削除が出来たからといって、模倣品の流通が100%なくなるわけではありません。悪質な出品者や業者を発見した場合は、次なる手を考えましょう。

ECサイトの出品情報には、出品者の住所が記載されている場合が多くあります。仮に悪質業者の住所が判明した場合は、警告状を送付することを検討ください。上手く行けば侵害行為を止められるかも知れません。

  

その4:水際対策もしっかりと

模倣品の流通は今やボーダーレスです。税関で食い止めない事には国内の流通を止めることは出来ません。まずは模倣品の製造と流通の担い手である中国の税関登録はしっかり行っておくようにしましょう。日本の税関にも協力を仰ぎ、模倣品の流入を阻止することにも努めてください。

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その5:製造元が判明したら摘発(レイド)へ

近年、製造元調査は非常に難しい状況にあります。模倣業者もこの20年で逞しく知恵をつけてきましたので、そう簡単には尻尾を掴ませてくれません。製造元が判明した場合には、被害の規模感や見せしめ効果などを十分考慮し、やると決めたら迷わず徹底的に叩きに行きましょう。被害が大きければ民事賠償も検討してください。

  

さいごに

模倣品対策は担当の目の前にある費用対効果だけを考える時代は終り、ブランドオーナーが「模倣品はNoだ!」という姿勢を世間に強く示さなければならない世の中になりました。それはSNSの広がりが一因です。ブランドオーナーが費用対効果がないからやってないなんてわかったら、一気に炎上です。一方で神対応をすれば、一気にブランドへの愛着はたかまり売上は見込めます。

模倣品対策は、多額の費用をかけなくても始めることが可能です。気になるところから小さくはじめてみてはいかがでしょうか?

はじめ方が分からないよ、という方は是非お問い合わせください。

  



<ライタープロフィール>
GMOブライツコンサルティング株式会社
IPS部 模倣品対策チーム
安達 孝裕

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