.shop .tokyo .club .bot など、レジストラのサイトを検索してみると、パターンが最近増えたなぁ、と感じることも多かったのではないでしょうか。
その裏には、2012年のICANNによるドメイン開放(新gTLDプログラムの実施)がありました。
第一回の新gTLD募集はどんなだったか?
今までは.jpや.krなど各国のドメイン(ccTLD)と.comをはじめとする20種類ほどのTLDしかありませんでしたが、2012年の第一回募集では、約2,000件のTLDが申請されました。
.shop .bankなどの事業カテゴリを表す一般名称もあれば、.tokyo .kyotoなど都市を表すTLDの申請もありました。その中で、ひと際目を惹いたのは、ブランドTLDの存在です。
TLDを独占的に私企業が利用するという発想は2012年以前にはなく、.google .sony .toyotaなど、フォーブスやインターブランドランキングに名を連ねる企業が中心ではありますが、700件ほどのブランドTLDが申請されたのは非常に興味深い事実でした。
いざ第二回募集へ
そんなドメイン開放(新gTLDプログラム)の機会がまたやってきます。
時期こそ明確に発表はされていませんが、解決していくべき8つの項目を、主催するICANNが、先週マラケシュ(モロッコ)で行った国際会議にて発表をしました。すでに多くは進行中でありますが、第二回募集がこれで明確になります。
- タイムライン
- 申請者数の想定と審査期間
- 申請ガイドラインの策定
- 持続的な申請処理に向けた活動
- それに伴ったシステムとツールの開発
- 具体的なフロー
- 関わるメンバー
- 申請費用
ICANNのリサーチによると、次回の募集では2012年同様に2,000TLDの申請があると想定をしています。前回の経験も踏まえ、1年間で1,000TLDの利用開始ができるように審査を進めていくようです。
また、ICANNとして、第二回募集以降、毎年1~3か月の募集を定期的に行える準備はしていく考えを示しています。
2012年の開放によりビジネスに合ったドメインの選択ができるようになりましたが、今後さらなる多様性が見られるかもしれません。
具体的な進捗はまたBRANDTODAYでお知らせを致します!
〈ライタープロフィール〉
寺地 裕樹(てらち ゆうき)
GMOブライツコンサルティング株式会社
営業本部 IPソリューション部
2008年に入社後営業部の主力メンバーとして、営業数字を牽引。2012年には、当時最年少で営業部部長に就く。現在は、商標・ドメインネームに関するコンサルティングを主に行うIPS部、営業部、営業管理部を率いる営業本部本部長として従事。趣味は、家族と週末農家、インラインスケートなど。