今話題の MUJI HOTEL が先週4月4日(木曜)、ついに銀座にOPENしました。
建物内には無印良品の世界最大の旗艦店となる【無印良品】 銀座店も併設されるとのこと。
地下1階から地上10階までを全て同ブランドで揃える巨大な形となっています。
私もニュース映像で見ましたが、銀座三丁目という好立地にあり、超高級ブランド店がひしめく銀座の街で、あの無印のロゴと色を基調としたそのシンプルな外観が逆に目立っていました。
外観だけなく、ベッドやテーブル等の内装や、歯ブラシやヘアブラシ等のアメニティグッズまでもが無印良品の製品で揃えられています。
下の画像は、最もコンパクトなお部屋のタイプ。
それでも十分なゆったり感です。
現段階で公式予約サイトをチェックしてみると、6月にはいってやっとなんとか予約できそうなくらいの人気ぶりです。
部屋タイプは人数や気分に合わせて9種類、朝食はオプションで自由に選択可、休日も平日も変わらない値段設定。
自分で好きなようにカスタマイズでき、わかりやすい料金体系であること。
この現代的なシンプルさが人気の秘訣でしょうか。
【無印良品】とブランドと海外展開と
【無印良品】はもともと、1980年に株式会社西友のプライベートブランドとして誕生しました。
そして、どうやらこの【無印良品】というネーミングは、西友の自社開発の経験をもとにノーブランドの商品発想でつくられ、英語の”No-brand goods”を日本語訳したものであることがわかりました。
もともとはブランドのカラーをなくし、看板となるブランドがないかわりに安くて良い品を提供するというコンセプトで始まったこの【無印良品】。
今ではブランドカラーがないことがかえってブランドを強固なものにし、世界的に有名なブランドとして国内外で広く認知されるようになりました。
実際、国内店舗数が454店舗、海外店舗数が474店舗と海外店舗数の方が多くなっています。
世界展開をしていくうえでの同ブランドの動きが気になり、WIPOの提供するGlobal Brand Databaseにて、【無印良品】ブランドを有する”RYOHIN KEIKAKU CO.,LTD,”を権利者として検索してみました。
すると、出願中も含めて453件の結果となりました。
ホテル業界への参入
MUJI HOTEL そのものの商標登録はJ-platpatでしか発見されなかったものの、宿泊施設の提供を含む43類を区分としてさらに絞り込むと、35件。
区分の詳細に宿泊施設を意味する、”accommodation”や”hotel”が含まれる出願をしている国は、アメリカ、カナダ、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、スイス、ニュージーランド、などなど。
すでに中国の北京、深圳では MUJI HOTEL がありますが、中国以外で上記出願のあるこれらの国にも宿泊施設を何らかの形で展開していくのでしょうか…
今後に注目です。
このように、今までホテル業界とは関係のない企業がホテル業界に新規参入するのが最近の拡大のトレンドのようです。
他にもどんどん新規参入しています
他業界からホテル業界への新規参入として、株式会社ワコールが【京の温所】、同じくアパレル業界から株式会社ストライプインターナショナルが【hotel koé tokyo】、またブライダル会社の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが【TRUNK HOTEL】などなど幅広い業界からの新規参入が目立ちます。
観光をしておいしいごはんを食べてホテルに泊まる、という従来の過ごし方から、ホテルライフそのものを重視して過ごせることへ興味を持つ人が増えてきている今、自社の特色をいかしたスピリットやコンセプトをもとに作られるようになってきたホテル産業。
さらなる新しい業界からの参入が楽しみです。
【無印良品】は、株式会社良品計画の登録商標です。
【京の温所】( 登録番号6063456 )は 、株式会社 ワコールの登録商標です。
【TRUNK HOTEL】は 、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの登録商標です。
【koe】は、株式会社ストライプインターナショナルの登録商標です。