一流のセレブをはじめ、世界中の女性から愛されて止まないシューズブランド「Cristian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」。ルブタンは、一度は履いてみたい憧れの靴であり、熱狂的なコレクターを持つことでも知られています。
「レッドソール」に関する判決動向
「ルブタン」の代名詞ともいえるレッドソールについて商標登録しているルブタン社は、他社が販売する赤い靴底の靴の販売停止を求め訴えを起こしていました。この訴えに対し、今年2月時点で、EU法務官はソールの形と色とを切り離して考えることはできないとの見方を示し、商標は無効と判断される可能性があることを示唆されていましたが、6月12日、事態は一転し、EU司法裁判所はその判決を覆す「形状および色」の組み合わせのみで構成されている標章は、商標として登録可能であることを示しました。今後、オランダの裁判所が登録商標の有効性について最終判断を下すこととなりますが、EU司法裁判所により示された意義は大きく、今後、ルブタン社が商標登録している国で、赤い靴底のシューズを販売した場合は商標権の侵害に当たる可能性が高まったのです。
画像出典:http://www.wipo.int/
商標から見る「レッドソール」に込められた想い
世界最大の商標データベース「GlobalBrandDatabase(以下略GBD)」で、ルブタン社の「レッドソール」商標を検索した結果は10件。2007年以降出願が続いています。
日本の商標データベースであるJ-PlatPatでも「レッドソール」商標が確認でき、驚くことにその出願日は2015年4月1日でした。この日付は、日本で色彩商標の保護が可能となった日であり、日本で出願されている色彩商標18件の内、1番早い出願日となります。(同日出願日の企業は株式会社セブン-イレブン・ジャパンであり、現時点で唯一色彩商標が登録に至っている商標です。)この、出願日の早さから「レッドソール」にかける想いを伺えるのではないでしょうか。
ドメインから見る「レッドソール」に込められた想い
「redsole.com」を打ち込むと、クリスチャン・ルブタンのホームページ(http://jp.christianlouboutin.com/jp_ja/)へ転送されることに気づきました。他にも、下記、主要国の㏄TLDで「redsole」がホスト名のドメイン取得をしており、「redsole.com」同様に、ホームページへの転送がされる仕様になっていました。
redsole.com.au
redsole.com.br
redsole.cn
redsole.com.cn
redsole.co
redsole.hk
redsole.com.hk
redsole.co.il
redsole.in
redsole.co.in
redsole.jp
redsole.com.mx
redsole.tw
redsole.com.tw
redsole.co.uk
ルブタン社には「redsole」というブランド名の展開は確認できず、赤い靴底のシューズを自社の代名詞とするための企業努力であることが伺えます。商標とドメイン保護から、同社の「レッドソール」にかける想いが伝わってきました。
弊社では、以下をはじめとする各種対応が可能ですので、弊社HPも併せてごらんくださいませ。
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