[最新]2016年度 TMview出願動向 TOP10にランクインした日本企業は?

Table of Contents

世界最大規模の無料の商標データベース「TMview」。
2016年の出願/登録状況から、企業の出願傾向を見てみましょう。

 

 

[su_heading]検索条件[/su_heading]

申請日:2016/1/1-2016/12/31
商標の状態:出願中/登録
商標機関:TMview対象国すべて

商標種別:すべて

☞TMview簡易マニュアルはこちらから

 

権利者ベスト10

*検索結果「Legally Restricted Until Publication Date」、「Not available」は結果から除外しております。

 

1位:COPPEL, S.A. DE C.V.

URL:http://www.coppel.com/
メキシコの大半を所有しているカルロス・スリム大富豪の資本の会社。メキシコ人は貯金が上手でなく、お金がなくても物は欲しい性質をうまく利用し、24回払い等の支払方法で電化製品や家具や靴等を販売している、百貨店チェーン。

引用:http://periodicocorreo.com.mx/tag/coppel/

対象国:

出願先国としては、ブラジルが1,050件で一番多く、次いで757件のメキシコ、5件のコロンビアと続きます。

 

区分:

被服や履物が対象となる25類の出願が164件と1番多く、次いで遊戯用具等が対象となる28類が150件、広告やフランチャイズ等が対象の35類が3番目となる結果でした。

 

2位4位のLG社は本メディアで何度か取り上げさせていただいているためここでは割愛させていただきます。ご興味ある方はこちらをご参考ください。
3位のベストライセンス社は日本で有名になっている瑕疵のある出願を多く行っている方で、すべて出願の状態で登録は0件でしたので、割愛させていただきます。こちらをご参考ください。

 

5位:株式会社サンリオ

https://www.sanrio.co.jp/

日本国民は誰もが知っているであろう、サンリオ社が5位にランクイン。株式会社サンリオは、主にソーシャルコミュニケーションギフト商品の企画・販売、グリーティングカードの企画・販売を事業とする株式会社。

 

商標タイプ:

キャラクター事業を展開するサンリオ社らしく、商標タイプはキャラクターと図形が占めておりました。

対象国:

出願先国としては、日本のみで766件となっております。

 

区分:

紙製品や事務用品が対象となる16類の出願が65件と1番多く、次いで織物等が対象となる24類、化粧用具やガラス製品等が対象となる21類が両区分とも62件という結果となっています。

 

6位:Glaxo Group Limited

URL:http://gsk.com/
グラクソ・スミスクラインは、イギリス・ロンドンに本社を置く世界有数の規模を持つグローバル製薬企業。略称はGSK。ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場企業。 日本では、グラクソ・スミスクライン株式会社が現地法人として置かれています。

 

引用:https://www.google.co.jp/url?sa=i&rct=j&q=&esrc=s&source=images&cd=&ved=0ahUKEwjOhNjltaPVAhUSQLwKHTRaARAQjxwIAw&url=https%3A%2F%2Fwww.thestreet.com%2Fquote%2FGSK.html&psig=AFQjCNG3d6FQ8-ww0Tkez4iHrHyvvXzGrg&ust=1501037286065611&cad=rjt

 

対象国:

出願先国としては米国が299件で一番多く、次いで168件のカナダ、150件のブラジルと続きます。

 

区分:

薬剤等が対象となる5類の出願が906件と圧倒的に多く、次いで医療サービス等が対象となる44類が56件、医療用品等が対象となる10類が44件という結果となっています。また、商標タイプとしては文字商標が断トツで多く908(95.4%)件を占めていたのも特徴的でした。

 

[まとめ]

2016年の出願/登録数を国毎に見た結果はこちら☟。

米国が圧倒的な数字で1番であることがわかります。日本も119,254件の出願数と、比較的多いですが、米国へ出願/登録しているトップ20の企業には日本企業はランクインしておりませんでした。

全体で5位にランクインしたサンリオ社も、出願/登録数は多いもののすべて国内出願であることから、日本企業の海外への商標出願は消極的であることが伺える結果となったのではないでしょうか。