韓国のサムスン電子が7日に発表した2017年4~6月期の連結業績の速報値は、営業利益が約14兆ウォン(約1兆3600億円)。前年同期の実績と比べて72%増えたとのこと。総額約2兆円を韓国2工場に投資し、スマートフォンなど向けに画像や文書を記憶するフラッシュメモリーを増産するとも発表されました。
世界の電機メーカーの中でも有数の大企業に成長したサムスン。サムスンの商標取得状況を見てみましょう。
サムスンの商標取得状況
[su_heading size=”19″]検索条件[/su_heading]
データベース:Global Brand Data Base
BRAND:Samsung
Status:Active
[su_heading size=”19″]検索結果[/su_heading]
総件数:3,499件
国別:
韓国が690件で1番多く、欧州連合知的財産庁(EUIPO)が417件で2番、次いでアメリカが344件という結果となりました。
区分別:
電子機器、ダウンロードアプリなどが対象となる9類が突出しており、ほかに11類が224件と続くきます。圧倒的に9類での出願数が多いことがわかりました。
11類の中で目についたもののひとつが「SAMSUNG、SMARTHOME(5701253号)」
指定商品が「Air conditioners; air sterilizers; cooking ovens; bidet (automatical personal sanitation apparatus after toilet use); electric laundry dryers; electric refrigerators; electric refrigerators for fermenting and storing Kimchi; induction ranges; light emitting diodes (LED) lamps; microwave ovens」。日本語訳で言うと「エアコン;空気滅菌器;調理オーブン;ビデ(トイレ使用後の自動個人衛生装置)。電気洗濯乾燥機;電気冷蔵庫;キムチを発酵させ貯蔵するための電気冷蔵庫;誘導範囲;発光ダイオード(LED)ランプ;電子レンジ」。」キムチを発酵させ貯蔵するための電気冷蔵庫という表記に韓国らしさを感じますね。
それでは、韓国の直近の商標出願状況を確認してみましょう。
[最新]韓国の出願状況
[su_heading size=”19″]検索条件[/su_heading]
データベース:Global Brand Data Base
AD:2016.7.1-2017.7.1
Status:Active
[su_heading size=”19″]検索結果[/su_heading]
25,782件
区分別:
化粧品などが対象となる3類が3,294件で一番多く、次いで広告やフランチャイズ等が対象となる35類が2,814件、飲食物の提供等が対象となる43類が2,407件と続きました。3類の出願数の多さから、化粧品大国である韓国の国柄が垣間見れたのではないでしょうか。
3類で1番多く商標取得をしている権利者は「LG Household & Health Care Co., Ltd.」。韓国の生活用品大手で211件の商標出願をしており、3類に限定せず全体での出願数で一番出願数が多い企業でもありました。
35類で1番多く商標取得をしている権利者は「주식회사 이마트(イーマート)」。株式会社新世界が1993年に設立した大韓民国最初のディスカウントストアで、50件の商標出願をしていました。
43類で2番多く商標取得をしている権利者は「주식회사 제너시스비비큐」。韓 国№1のフライドチキングループの(株)GENESIS・BBQ。26件の商標出願をしていました。
[まとめ]
先日、2016年アメリカ商標出願数ランキングを掲載しましたが、1位は韓国企業のLG Corporationでした。直近の出願数でも関連会社の「LG Household & Health Care Co., Ltd.」が1番多くの商標取得をしていることから、LG Corporationが商標出願に力を入れていることが読み解けるのではないでしょうか。
サムスンの商標保有数が多いことからも、大企業の事業展開と知的財産の保護の関係性の深さが伺えます。