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最新の商標出願状況から、「AI (人工知能)」がどこの国で注目されているのか、出願数と権利者別に検索結果から読み解いていきましょう。
[su_heading size=”19″]検索条件[/su_heading]
データベース:Global Brand Data Base
Brand GS:“artificial intelligence”
Dates AD:2017-3-1 TO 2017-5-31
[su_heading size=”19″]検索結果(月別)[/su_heading]
2017-3-1 TO 2017-3-31
2017-4-1 TO 2017-4-30
2017-5-1 TO 2017-5-31
アメリカ、ヨーロッパが競うかのように出願がされていることが伺えます。
上記3か月毎の出願数を見るだけでも世界的にAI (人工知能)が注目をされていることが読み解ける結果となったのではないでしょうか。
また、2017/3/1~207/5/31の出願総数は459件。区分の内訳は下記図をご参照ください。
3月、4月、5月共にパソコン、ダウンロードアプリなどが対象となる9類の出願数が1番多く、続いてシステム開発、API提供、ウェブサービスを対象とする42類、SNSサイトの広告募集行為などが対象となる35類、オンラインゲームなどが対象となる41類の出願数が多くなっています。
また、日本は5月には出願数7件で6位にランクインし、国内の注目度の高まりと同じように出願件数を伸ばしていることがわかりましたが、1位の国の出願数と比較すると大きな差が開いていることがわかります。ただし、全体的に見るとアジア各国も非常に注目をしていることがわかる結果となっているのではないでしょうか。
今後様々な分野でAIの活躍が期待されているので、今後の出願動向にも目が離せません。
[su_heading size=”19″]権利者ランキング(2017-3-1 TO 2017-5-31)[/su_heading]
上記1位の「HUAWEI」は1987年に中国・深センに設立された民間企業で世界有数のICTソリューション・プロバイダー。2005年には日本にファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社)設立されています。
ファーウェイスマートフォンや、ウェアラブルなスポーツリストバンド『HUAWEI FIT』、2in1タイプのWindows PC「HUAWEI MateBook」の発売など、業界全体が落ち込んでいる中、大きな成長を見せている注目の企業。
ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループのリチャード・ユー最高経営責任者(CEO)は、「未来に向けた人工知能製品を開発し、イノベーションを起こすことで、あらゆるシーンで消費者に優れたスマートライフの体験を提供し、未来をリードするコア競争力をつけ、世界中の消費者が愛する文化テクノロジーブランドを構築していく所存です。」と述べている。
今回の出願状況の結果からも、人工知能製品にとても力を入れていることが伺えるのではないでしょうか。
また、3位にランクインした「FETCH ROBOTICS, INC.」はソフトバンクが2,000万ドルを投資したことでも、日本で有名になった倉庫用ロボットメーカー。
倉庫用搬送ロボのFetch Robotics(下記参照)を筆頭に主に7、9類での出願が確認できました。
また、「スタータップ企業への投資熱が高い町のランキング」を記載しましたが、投資熱の高さと世界的に注目されているAIの出願権利者の関係性についても引き続き注目していきます。
(出典:http://www.sankei.com/economy/news/170524/prl1705240078-n1.htm、https://tctechcrunch2011.files.wordpress.com/2015/07/ranking-table-with-changes-from-2012.pdf)