「.post」が新しいTLDとして、IANAのルートゾーンに委任されました

国連機関の一つであるUniversal Postal Union(UPU、万国郵便連合)は、「.post」というsTLDを2004年から企画しておりました。そして2012年8月7日、本TLD「.post」は新TLDの一つとしてIANAのルートゾーンに新しく委任されました。

ルートゾーンに委任するとは、新しいTLDが導入される際に、そのTLDのドメイン領域を設定することを意味します。その後そのTLDのネームサーバにつきシステムチェックがなされ、問題が無ければ申請受付が開始されます。つまり、今回は「.post」TLDの導入準備が整ったということを意味します。今後の新gTLDの導入の際も、同じようなプロセスを経ることになります。

sTLD 【sponsored Top Level Domain、スポンサー付きトップレベルドメイン】は、gTLD【generic Top Level Domain、ジェネリックトップレベルドメイン】の一部であり、当該業界を代表する団体がTLDのスポンサーになり、そのTLDの運用を担当します。「.post」は去年登録開始した「.xxx」(アダルトコンテンツ向け)に続く、15番目のsTLDとなります。他には「.asia」(アジア圏内の企業向け)、「.travel」(旅行会社向け)などがあります。他のgTLDを含めれば、22番目のTLDとなります。

本件「.post」の導入は、郵政事業を中心に、郵便サービスの物理的なオペレーションとウェブ上でのサービスを連携させ、より信頼度の高いサービスを顧客に提供することが狙いです。この「.post」ドメインネームを運用するUPUは192カ国が加盟する世界的な組織です。
そして、UPUに定められた基準を満たした郵便関連事業者のみが「.post」ドメインネームを申請、登録できます。UPUは年内までに登録要件および運用ルールを定める予定です。

来年に予定される新gTLDの導入開始までに導入される新しいgTLDは、「.post」が最後だと思われます。郵便関連事業者のみの登録となっておりますが、詳しい登録要件、および運用ルールに関する新たな情報が発表され次第、改めて報告いたします。

 
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