商標 用語集

 

商標

商業活動において、その商品のもしくはサービスを表す文言や象徴的なマークなどのことです。
各国の特許庁(商標庁)が登録を認める商標としは、一般的に文言や図柄が多いです。ただ、それ以外のものでも、商標として認められている国も多くあります。例えば、アメリカにおいては、香りや立体など、人が他のものと区別ができる多くものが商標として認められ、2015年には日本においても、前述のもの以外に、色や動き、位置、音なども商標登録できるようになりました。
また、他の知的財産権と異なる大きな点としては、更新手続きさえ行えば、有効期限を延長できる点があります。そのため、本来意匠権や著作権として捉えられるようなものであっても、商標登録を行なっているケースも見られます。

 

区分

区分とは、存在する商品やサービス(役務)をその内容によって、分類したもの。日本を含め、多くの国では、区分を指定して商標を出願する必要があります。区分制度を採用している国の多くは、世界知的所有権機関(WIPO)が採用している分類方法に則り、45個に分類しています。

 

WIPO

世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization 通称:WIPO)
国際連合の専門機関のひとつで、効果的で均衡のとれた国際的な知的財産システムの構築を目指して設立された機関。国際登録を管理する機関でもあります。

 

マドリッドプロトコル

正式名称:標章の国際登録に関するマドリッド協定の議定書
加盟国の1つに登録された商標をもとに、他の加盟国への登録も可能にした協定。この制度に基づいた登録商標は「マドプロ商標」と呼ばれることが多いです。加盟国のうちどこに登録するのかは、いくつでも自由に選択可能です。

 

移転

権利者が変わることです。AからBに単純に権利が移る場合と、AがBに吸収合併されたために、B社が権利者となる場合の2種類あり、多くの国において、前者と後者は別手続きとなります。

 

EU

European Union Intellectual Property Office
EUに加盟している国々のための、知的財産権に関する公的機関。加盟国を含む商標を登録する場合は、各国に登録する方法と、EUIPOに登録(EU全域に有効)があります。

 

OAPI

Organisation Africaine de la Propriété Intellectuelle
アフリカのうち、フランス語圏を中心とした国が加盟する、知的財産権に関する公的機関。加盟国はOAPIでの登録のみ可能です。

 

ARIPO

African Regional Intellectual Property Organization
アフリカのうち、英語圏を中心とした国が加盟する、知的財産権に関する公的機関です。加盟国は、ARIPOでの登録、もしくは各国の登録が可能です。ARIPOでの登録が認められると全域で有効となるはずだが、実際に該当国において権利が発生しているかは、注意が必要です。

 
 
 
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