ギリシャ語IDNccTLDの評価却下

2009年10月に開催された、第36回ICANN韓国・ソウルミーティングにてIDN ccTLD Fast Track Processが採択され、同年11月16日より申請が開始されました。現在まで、26のIDNccTLDの評価が終わり、実際に運営を開始しているケースもありますが、先日ギリシャ語のIDNccTLD「.ελ(.ΕΛ)」の申請評価が却下されました。却下の理由は、ギリシャ語で「.gr(ギリシャのccTLD)」を表す「.ελ(.ΕΛ)」は、アルファベット表記の「.ea(.EA)」に類似しているとの事です。

現在のところ、「.ea」というgTLD及びccTLDは存在せず、仮にギリシャで導入された場合でも、ギリシャ語によるインターネットの利用であり、アルファベットで「ea」とタイプすることは、皆無に近いのではと思われます。

しかし、今後「.ea」によるccTLDが出来る可能性もあるため、却下となったとのことです。

また、以前ブルガリアが申請したIDNccTLDは、ブルガリア語表記で「.бг」となり、既存のブラジルccTLD「.br」に類似していると判断され、2010年に却下されております。

今回のICANNによる評価は、今後新たに発生するかも知れない「.ea」というccTLDを考慮した場合、妥当な判断であると思われます。他方、IDNccTLDは、日常会話にてアルファベットを使用しない国や地域でのインターネットの利用促進のために導入されているものであることから、今後、導入の可能性が未知数であるccTLDに優先権を与えることで、特定国・地域(今回の対象はギリシャ)における「利用しやすい」ドメインネームの使用が不可能となることになり、より多くの人にインターネットを利用して頂くという当初のコンセプトが、本末転倒とならないか懸念されるところです。

今後も弊社では、IDNccTLDの導入評価プロセスを追跡いたします。

 
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