【BRANDTODAY】 ドメインニュース 2022年12月号

皆様に最新のドメイン関連のニュースや情報をお届けすべく、BRANDTODAYでもドメインニュースを発信する運びとなりました。今年も残すところ2週間ですが、ドメインの更新を忘れることなく、気持ちよく2022年を締めくくりましょう。

12月号は話題のNFTドメインと年末に増加するフィッシング被害と対策のトピック2本から発信します。

  

■トピック①「いま流行りのNFTドメインとは」

Web3時代の到来により、新しいドメイン「NFTドメイン(ブロックチェーンドメイン)」に注目が集まっています。
”NFT”とは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略ですが、偽造や改ざんが難しいブロックチェーン技術により生まれたもので、データの複製が事実上不可能という特徴を持っています。このNFTの登場により、デジタルデータに希少価値を持たせることが可能になりました。
従来の「ドメイン」は、”IPアドレス”を任意の文字列に置き換えたものですが、一方「NFTドメイン」は、最も使用されるもので”ウォレットアドレス”という仮想通貨やNFTの取引に必要な口座情報を任意の文字列に置き換えることができます。

実際の活用事例としては、”gmo.wallet”のように自社ブランド名を暗号資産のウォレットアドレスとして利用できることなどが挙げられますが、第三者に自社ブランド名のNFTドメインを取得されてしまうケースも出てきており、ブランドを守るための防衛取得の必要性も高まってきています。

NFTドメインの取得状況は、現在約250万件以上の登録があり、平均3,000件/日、月当たり10万件弱に上り、今後この登録数は確実に増加していくと考えられます。NFTドメインは弊社でも登録可能ですので、興味がある方はぜひご相談ください。
また、NFTドメインについてもう少し詳しく話が聞きたいという方には弊社担当者より直接ご説明させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

▶NFTドメインについて
 https://brandsecurity.gmo/nftdomain

■トピック②「年末はフィッシング被害が急増!?」

12月といえばクリスマスですが、オンラインショッピングサイトでプレゼントを購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか?商品購入後はメールボックスに様々な通知が届きますが、その中にはショッピングサイトやカード会社をかたるフィッシングメールが紛れ込んでくることもあるため注意が必要です。

フィッシング対策協議会が毎月発表している「フィッシング報告状況」によると、フィッシングの報告件数は、新型コロナウイルスが流行しだした2019年12月末を境に増加傾向が強まりましたが、2021年から2022年にかけて、その件数は新型コロナウイルス流行前のおよそ4倍以上にまで膨れ上がっており、消費者にとって身近な脅威となっています。

● 2019年以降のフィッシング報告件数の推移

統計表作成:GMOブランドセキュリティ
※出典:フィッシング対策協議会 月次報告書
https://www.antiphishing.jp/report/monthly/

この報告件数の増加については、コロナ禍においてオンラインショッピンの利用者が増えたことや、キャッシュレス決済の利用率の高まりなどもあり、オンライン上でお金を騙し取りやすい環境が整ってきたことが大きな要因と考えられます。

これから年末にかけて「クリスマスセール」「年末セール」とセールが続きますが、消費者の購買活動が活発になるとフィッシング被害の報告も増える可能性があります。「フィッシング報告状況」を見ても、毎年12月はフィッシングの報告件数が増加する傾向にあるため、特に警戒が必要です。

消費者が自社ブランドをかたるフィッシグ詐欺の被害に遭った場合、企業としては、被害の拡大を防ぐため迅速に注意喚起の周知をするなどの対応を行うケースがあります。消費者を守ることは、企業に対する信頼やブランド価値を維持することにもつながりますので、事前に有事の際の対応方針を定めておくことも重要です。フィッシング詐欺への対応について悩まれることがあれば、弊社で対応策のご提案や簡易なアドバイスも可能ですので、ぜひご相談ください。

  

■統計情報

表 TLD別ドメイン登録件数

2022年11月25日時点:GMOブランドセキュリティ調べ
※委任済みのTLD基準

上の表は、ccTLD/gTLD/新gTLDの3つのTLD種別における全体のドメイン登録件数とその内訳を示しています。カッコ内の数字は前月との比較となりますが、gTLDの登録件数がわずかに減少したのに対し、ccTLDと新gTLDは登録件数が増加しています。
なかでも、新gTLDの伸び率が一番となっていますが、これは新gTLDが比較的安価であることに加え、キャンペーンなどで無料で登録できることもあるため、登録件数の増加につながったものと推測されます。

  

■新規リリースのTLD情報

以下のTLDの<サンライズ>登録が開始しています。新規取得を希望される場合や詳細のご説明が必要な場合はご相談ください。

「.giving」

サンライズ登録期間:2022年10月13日~12月15日
価格(税抜):10,000円
登録要件:TMCH(Trademark Clearinghouse)登録済みであること

一般登録開始日:2023年1月21日~
価格(税抜):10,000円 ※文字列によりプレミアム価格の場合あり
登録要件:なし
https://tld-list.com/launch-schedule

■キャンペーン・新サービス

<新サービス>

簡易かつ安価な不正ドメイン対策サービス「GMOドメインブロック」に新たにパッケージが新登場!

エンタメ・レジャー向けパック
「.video」「.camp」をはじめとする全17種類の新gTLDが対象

▶ ​​​​​​GMOドメインブロック サービスサイト
 ∟https://brandsecurity.gmo/gmodomainblock


■ドメイン部 メンバー紹介

Grégory Maurel

フランス生まれのグレゴリーです。
2011年に入社して以降、ドメイン取得から渉外業務(発注先管理・値段交渉)、プロジェクトマネジメント、部署管理と幅広く取り組んできました。ナンバーワンのブランドセキュリティ企業を目指す一員として、あらゆる面でお客様のブランドを安心、安全に保護出来るように引き続き貢献していきたいと思います。
趣味としては極真空手と筋トレに専念し、また、哲学と(ホワイト)ハッキングの勉強もしています。体と頭を鍛えることで、仕事をはじめ、人生をより充実出来ると確信し、頑張っています!


■編集後記

12月号のドメインニュースはいかがでしたでしょうか?2022年も終盤を迎え、コロナ禍での生活の変化やweb3に関してなど、インターネット界でも様々なことがあった1年でした。来年も最新のドメインに関するニュースや情報を発信してまいります。
今年の冬の最大の関心事として、FIFAワールドカップ2022がカタールで開催されました。決勝トーナメントを掛けた優勝候補のスペイン戦では、早朝4時から観戦した方も多かったのではないでしょうか。ベスト8を掛けたクロアチア戦は最後まで日本選手の勇姿に熱くなりました。2022年はきっと新gTLD「.soccer」にも世界が注目したに違いありません。

毎月15日前後に配信しますので、「こんなトピックも扱ってほしい」などありましたらぜひリクエストをお願いいたします!


■ライター

  • トピック①:日下部 美央、野津 絵理香
  • トピック②:野津 絵理香、土田 真也
  • 統計情報:土田 真也
  • 新規リリースのTLD情報:日下部 美央
  • メンバー紹介:Grégory Maurel
  • キャンペーン・新サービス:野津 絵理香
  • 編集後記:日下部 美央
  • 発行責任者:網野 圭亮


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