2020年はあなたに法務・知財LTに立ってもらいたい3つの理由

  

こんにちは、Brand Todayの寄稿ライター、ちざたまごです。

今回の記事は、裏・法務系 Advent Calendarの23日目のエントリーとして書いております。
(アドベントカレンダー企画とは何ぞや?と興味を持たれた方は、こちらをご覧ください。バトンを渡していただいたmsut1076さん、ありがとうございます!)

本企画は、法務にかすっていたら何書いても良いですよ~と言われているのですが、つらつら考えまして、

「法務・知財LTは行くだけでもめっちゃ楽しいけど、スピーカーで登壇したらレッドブル10本分ぐらい興奮する上に学びがある

って布教することにしました。法務・知財ブログを始める良さはすでにこちらで効用が紹介されてますが、LTはまだまだですよね?ということで、早速始めます。

  

1、そもそもLTって何なのさ


まずはここからですね。LT=ライトニングトークの略。wikipediaると、定義は

ライトニングトーク(英: Lightning Talks)とはカンファレンスやフォーラムなどで行われる短いプレゼンテーションのこと。 様々な形式があるが、持ち時間が5分という制約が広く共有されている。

だそうです。 実際のイベントに落とし込むと、

  1. どっかの企業・事務所の会議室やらイベントスペースを夜貸切り、酒やピザを持ち込む(カクヤス・ドミノピザが便利)
  2. 仕事帰りの参加メンバーがわらわら集まってきて、適当に会話したり飲食する。
  3. 酒が回って場が温まってきたところで、おもむろに1人5分のプレゼン大会が始まる。

みたいな流れが主流ですね。2と3は入れ替わったり、ミックスされたりもします。5分の持ち時間を守れない登壇者には容赦なくベルがチンチン鳴るのが風物詩です!

  

2、LTは何が楽しいの?


LTの楽しさは、リスナー目線とスピーカー目線で変わってきます。是非、スピーカーにチャレンジしてもらいたいのですが、まずはリスナー参加から・・という方も多いはず。そのため、それぞれの魅力を分けて紹介してみます。

  

<LTの魅力 リスナー編>


(1)セミナーより濃くて熱い

法務・知財業界って、他業種よりセミナーが多いですよね。弁護士・弁理士事務所主催、官公庁主催、企業主催、業界団体主催・・・、無料で専門家の詳しい話が聞けちゃうセミナーもいっぱいあって、恵まれた環境なんだなと思います。

ただ、セミナーは、基本営業。事務所主催なら「これは一般論で、個別具体的な相談は当所まで」っていう形になりますし、官公庁主催でも、「この改正法を理解して帰ってね」って具合です。
また、セミナーという性格上、制度の解説や判例などのケーススタディが主流で、中には「参考書読んでおけば良いんじゃないの?」と言いたくなる退屈なものも・・。正直、枠が2時間だから30分で終わる話を限界まで薄めてる場合もありますよね。

この点、LTはスピーカーが自分でテーマを決め、5分間思いっきり〝自分が話したいネタ”を話す方式なので、内容が凝縮しきってます。また、スピーカーの情熱が段違い。普段セミナーをやってない方が登壇することも多いので、テクニックはセミナー講師に譲ることもありますが、「わざわざプライベートでパワポを作って壇上でトークしたい」情熱では負けようがありません。

  

(2)LTでしか聞けないネタが多彩

これはLTイベントにもよるのですが、基本的に発表画面は「撮影可」、「撮影不可」を明示し、LT参加者以外にシェアして良い情報を区別するようになっています。また、イベントは一期一会。
すなわち、スピーカーとしても「ブログ・Twitterでは記録に残ってしまうから、ちょっと書けないよな」、「これみんなに話したいけど公人としては言いづらいよね」っていうネタをぶち込める機会でもあるのです!

具体的に私が参加したLTでは、

  • 知財の取り扱いを巡って社長とガチケンカした話
  • 前職を辞めて別業界に転職した話
  • なんちゃってベンチャーに振り回されたあげく、まったく売上にならなかった話
  • 海外の事業用地の登記で揉めた話

など、文章では残しづらい&興味深いネタが毎回披露されております!

で、LTの素晴らしい所は「どうしてそうなった?」という背景も大体語られるんですよ。一発ネタの大喜利大会でなく、あくまでトークなので文脈がわかる。なので、普通のセミナーより学べることも多い・・・!

また、スピーカーが5~10人以上いることが普通なので、内容も多彩。色々な人の考え方・経験を一度に吸収できちゃいます。多面的っていうのがLTの魅力だと思います。

  

(3)スピーカーと仲良くなれる

セミナーの場合、面白い内容で「講師にもっと色々聞きたい!」って思っても、終了後、講師の前には長蛇の列。自分の番が来ても後ろからのプレッシャーがあり、名刺交換して一言二言話して終わり・・何てこと、あるあるですよね。
LTは大抵飲食してからスタートですから、アイスブレイクが出来ている&発表が終わった後のスピーカーへの突撃がしやすいというメリットがあります。

LTでぶっこんだネタを話した人がいたら、直接掘り下げに行っちゃいましょう!経験上、LTスピーカーはSNSやってる率も高いですから、アカウント交換すればその後の交流もしやすいです。

もちろん、同じ関心を持って会に参加したリスナー同士でも仲良くなれるというメリットがあります!仲良くなったリスナー同士で次は登壇にチャレンジ、というのも素晴らしい流れですよね。

  

<LTの魅力 スピーカー編>


(1)めっちゃ出会える

出会い、に関してはスピーカーとリスナーとは段違いです。上で「スピーカーと仲良くなれる」と書きましたが、ありゃ半分嘘だ。本当に仲良くなるのは「スピーカー同士」なんです。なぜなら、同じイベントで失敗を恐れず登壇したという連帯感があるから・・・!
以前のLTで、「人間関係においては、1対多の『多』側にずっといるのではなく、自分が『1』の側に立って発信していかないと、周りから認知もされず、価値も変わっていかない」という話があって共感したのですが、『1』の側に立ってみるトレーニングとしても、発表時間5分というLTは入りやすいのではと思います。

  

(2)めっちゃ学べる

法務とか知財業界にいれば、色々と学ぶ機会は多いと思います。学ぶこと自体が大嫌いな人も、まあ少ないはず。そこで推したいのは「LT登壇は学びの宝庫」ということです・・!
やっぱり、LTはトークイベントですから、やるからにはみんな受けたい、感心されたい。スピーカーには少なくとも何らかの「学び」をリスナーに提供したいという思いがあります。ただ、人に「学び」を提供するためには、自分の中で情報を整理し、咀嚼する必要があるんですよね。

しかもLTは時間制限が厳しいですから、だらだら話すのではなく、話したいテーマの中からポイントを抽出し、一番みんなに話したいことを凝縮して伝えることになる。LTスライドを作る際の、

テーマ選定  →  情報収集・整理  →  スライド作成(大概5分で収まらない)  → 発表内容の再構成

の過程は、仕事において他の人に簡潔かつ分かりやすく物事を伝えるための実践的なトレーニングそのものです。

いや、本を読むだけの10倍効果ありますから、アウトプットは・・!

  

(3)めっちゃ気持ちいい

(1)(2)と違って、こちらは保障の限りではないのですが、個人的にはLTでのスピーカーは サウナの〝ととのう”感じと同じぐらい気持ちいいです!

  

<ちざたまご的、心の動き>

 (発表直前)「あー、なんか緊張してきた。次は自分か・・。受けるか不安。5分に収まるかな?
  練習してきたから多分大丈夫だと思うけどな~。。とりあえず景気づけにストロングゼロでも
  飲んどくか」

 (発表中) 「なんか若干ろれつが怪しい気がするけど、とにかく勢いでやるぜ!盛り上がってる
  と信じる!」

 (発表直後)「あー、やりきったー!気持ちいい~!!よし、もう1本飲んどくか」

  

・・・思い返すと、単にストロングゼロで気持ちよくなっているのでは?という疑惑もありますが、たぶん、発表前の緊張→実際の発表をする高揚感→終わったあとの解放感が、サウナ→水風呂→休憩と同様に体に良い影響を及ぼすものと考えられます!

  

名付けて、「LTトランス」です。

  

ちなみに・・・私的に良いLTとは、『行くと壇上に立ちたくなる』LTだと考えています。

セミナーはプロサッカーのようなもので、行って良い内容でも「フィールドに立ちたい」とはなかなか思えないですが、LTはフットサル感があり、会場が盛り上がっていると「自分にもちょっと蹴らせてよ」って言いたくなる。

しかも、絶対ボール蹴ったほうが楽しいんですよ。だって良いLTは、スピーカーが一番楽しんでるんだもん。あなたにも「LTトランス」、味わってほしい。

  

3、2020年に参加したいLTイベント集


ここまで読んで、「来年は1回ぐらいLTイベント冷やかしてみようかな」と出来心が生まれた方もいるかと思います。ただ、実は法務・知財系LTイベントって「定期的にやっていて確実に参加できるモノ」が少ないんですよね・・。とはいえ、ここまで扇動しておいて「あとは自分で探してね!」というのもアレすぎるので、2020年に向けて、いくつかお勧めの法務・知財系「LTやってる」or「LTやるかもしれない」イベントを紹介させていただきます!

  

(1)パテントサロン 知財系ライトニングトーク (知財系)

 パテントサロンは2000年に開設された伝統ある知財総合ニュースサイトで、知財系の業務をされている方ならご存知かと思います。パテントサロンではオフ会として、春・秋年2回ペースでLTイベントを開催されており、2019年秋にも9名の方が登壇しております。

私も以前、参加したことがありますが、まず懇親~多少お酒が入った後、1人5分厳守の発表~また懇親という王道の流れで、はじめてLTを聞きに行く・登壇する方でも入りやすい会です(過去の発表テーマはこちら)。

ちなみに、知財系という冠の通り、参加者は特許事務所&知財部の方がほとんどなので、知財業務がない法務系の方にはほかのイベントがマッチングするかなと。知財系の方なら、行って損はないと思います!

参加方法は、パテントサロンやパテログの告知を見て申し込みとなります。開催ペースからは次は2020年4月(1月下旬~2月上旬に告知?)となると予想されますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

  

(2)TAYL(法務系)

 TAYLは、2人の企業法務マン(RJK&KOBIE)が始めた社外飲み会から、「単に飲んでるだけじゃつまらないよね」ということで、プレゼンテーション型に進化したというLTイベントです。

これだけ聞くと「意識高い系イベントかな?」と思われそうですが、めちゃくちゃアットホームな会で、すぐに皆さん打ち解けてストロングゼロなどを呑んでました。2019年はニュー新橋ビルで開催されることが多く、怪しい場末の雰囲気に浸りつつもトークをエンジョイできます。特に、主催の「RJK」さんのプレゼンは、一聴の価値ありです!

次回開催日は調整中とのことですが、春先には開催されるのでは・・と予測しております。参加はPeatixページからの登録制となりますので、興味を持たれたらフォローをお勧めします。

  

(3)IT法務互助会のミートアップ (法務系)

IT法務互助会は、IT企業内で法務を担当し、さらに所属企業名を明らかにできる方限定の法務実務の互助会です。

普段はSLACKベースで活動しているのですが、メンバーがIT企業の人間ということもあり、「俺たちもLTやろうぜ!」、「ピザ食おう、ピザ!」という圧が強く、これまで2度ほど、メンバーが関心あるテーマでのLT会を開催しました。(Togetterまとめへのリンク:1回目・・株主総会について、2回目・・知財教育について)

参加してみまして、特定テーマかつIT企業内法務マンの集まりのために非常に具体的な情報が多く、そのまま業務にも使える実践ネタがゴロゴロあるな~と感じています。

2019年は互助会メンバー限定のLT会だったのですが、2020年はオープンイベントをやっても良いかもねと話しているのと、メンバー要件に合う方ならIT法務互助会への参加も大歓迎とのことですので、是非チェックして頂ければと思います。(オープンイベントになる際はTwitterやPeatixで告知されるでしょう) あと、控えめに言ってサイボウズさんのLTスペースは最高です。

そして・・・2020年は4年ぶりに、あの「法務系ライトニングトーク」@阿佐ヶ谷ロフトが復活するかもという噂もキャッチしました!キャパ100名に対して登壇者25名という伝説のはっちゃけ大会。 当時のテーマログを見るだけでも、面白くないわけがない・・。「あるあるネタ、何人やってんだ?」という突っ込みも含め、今から開催が楽しみでなりません。

  

4、最後に

いかがだったでしょうか?
LTの壇上に立つと、社内の会議などで「何となくしゃべっている」のとはまったく違う、「自分が伝えたいことで5分間一本勝負する」研ぎ澄まされた感覚があり、終わった後の快感・・・さらに、ストロング的な一杯は何にも代えがたいものがあります!

2020年、どこかのLTの会場でご一緒できることを楽しみに、本稿を終わりたいと思います。 明日のアドベンドカレンダーリレーは菱田昌義さんです!宜しくお願い致します~。

  


<ライター紹介>
ライター ちざたまご
企業内弁理士/ムゲンチザイプランナー。

「知財はもっと面白い」をキーワードに、企画×知財の世界を深堀り中。第3回ムゲンチザイ「しくじり×知財」来春開催予定!

Twitter:https://twitter.com/chizatamago

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