下町ロケットゴースト/ヤタガラスに並ぶ知財を学べる書籍漫画を調査。『ビジネスツールとしての知的財産』が面白い

  

   

少し前ですが、下町ロケットが放映されていた頃には、仕事で関係している人以外も「知的財産って何か面白そう!」という印象を持っていたのではないかと思います。

でも、流行りは一時的なもので、熱すれば冷めやすく、流行りの定着は非常に難しいものです。ラグビーはその流れを断ち切れるか。。

BRANDTODAYでも知的財産に一切触れない方にも興味を持っていただくようにアニメーションを利用したり、時事ネタに絡めたキャッチーな情報発信をしていますが、今回漫画という切り口で非常に人気のある書籍を発見しました。

  

『ビジネスツールとしての知的財産』とは?


どんなストーリーかは、読んだときの楽しみも減ってしまうので、簡単に説明をすれば、AIベンチャー企業を経営する主人公の湯川陸とその仲間たちが様々な知的財産(特許、意匠、商標など)の問題に直面しながらも、クールヘッドとウォームハートで困難を乗り越えていくストーリー漫画となっています。時折登場するフィロソフィーや恋愛ネタもいいスパイスになっています。

  

 <目次>
  まえがき
  登場人物紹介
  第1話 パテントトロールと弁理士
  第2話 人工知能の女神
  第3話 シンギュラリティ
  第4話 侵入社員
  第5話 盗用
  第6話 KIBOU社 vs X社
  第7話 KIBOU社 vs Googol社
  あとがき
  作者・監修者紹介

  

また、話題の分野であるAIについても丁寧な説明があり、googleがなぜ囲碁のプログラムにあんだけ投資をしているのか意味が分かりました。

そういう意味では、最先端のIT技術と知的財産に興味を持つきっかけを作ってくれるビジネス著書だと言えそうです。

  

著者:大樹七海さんって?


著者の意図にそのままハマって読み進めたような気がしますが、どんな方なのでしょう?

巻末を確認してみると、国立研究開発法人の理化学研究所(理研)からキャリアがスタートし、弁理士資格をご取得されたようです。

現在は、科学技術・知的財産権に関するコンテンツを製作なさっており、本著書の他に、弁理士受験塾のLEC(レック)で『マンガで解説!弁理士への道』という漫画も掲載されています。

有資格者でありながらコンテンツクリエーター(漫画家)とは、天は二物を与えるものですね。

  

さいごに


こんな突き抜けたスキルをお持ちの方と、いつかインタビューでもしたいものです。今後の著書も追っていきたいと思います。

AMAZONでもなかなかの評価でした。発刊から1年半以上経ってのご紹介ですが、知的財産に馴染みのない方もチザイの楽しさを知ることができる本だと思いますので、是非確認してみてください。 

  


〈ライタープロフィール〉
寺地 裕樹(てらち ゆうき)

GMOブライツコンサルティング株式会社
営業本部 IPソリューション部

2008年に入社後営業部の主力メンバーとして、営業数字を牽引。2012年には、当時最年少で営業部長に就く。現在は、商標・ドメインネームに関するコンサルティングを主に行うIPS部、営業部、営業管理部を率いる営業本部長として従事。趣味は、家族と週末農家、インラインスケートなど。

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